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舘中学校+拓殖大学=出張ものづくり教室の巻

舘中学校+拓殖大学=出張ものづくり教室の巻

館中学校への出張ものづくり教室で電磁ブザーを製作

館中学校:里吉校長先生、西川副校長先生をはじめとする先生方

拓殖大学:森先生(写真、機械システム工学科助教)、

そして渡辺先生(電子システム工学科教授)、学生さん

09年11月5日

 先日、拓殖大学園祭で立ち話をさせていただいた森先生が、

館中学校で「ものづくり教室」を開かれると伺いましたので、

拝見しにやって参りました。

校長先生の「SSP(サイエンスパートナーシッププロジェクト)という

文科省の計画の一環である」というスピーチで始まった今回の

「出張ものづくり教室」の拓殖大チームは、森きよみ先生

(機械システム工学科)と、渡辺裕二先生(電子システム工学科)、

そして韓国とマレーシアの学生さんも加わった機械システム工学科と

電子システム工学科の学生8人が担当されていました。

中学校側からは、里吉校長先生と西川副校長先生、

また理科の先生お二人が参加されました。

危ない半田ゴテの注意事項(半田をやったことのある人は?と

先生が聞くと、ほとんどの人が手を挙げました)や、ドライバー、

ラジオペンチ、ニッパ、ワイヤストリッパーの説明があったあと、

さっそくみんな「仕事」に取りかかりました。仕事とはつまり、

電磁石を使った電磁ブザーの製作です。

さて、天井からぶら下がった電源に、半田ゴテのコードを差し込んで、

ブザーのスイッチの端子や電池ボックスに導線をつなげ始めました。

一番個性が出るのは、10mのコイル用エナメル線の巻き方で、

スマートに巻く人や、ボッテリ巻く人、巻き直したり、

どうも大きくなるのでよく見てみたら、実は20mもあったことが

判明した人など、様々でした。ネジと板とコイルの距離がとても微妙で、

その零点数ミリの間隔によって、音が出たり出なかったり、

また出ても、音色や音程が違ったり、なかなか難しいものです。

 でも最後には、全員のブザーが鳴りました。ちょっと鳴って

すぐ鳴らなくなるものも含めてですが。

 なかなか鳴らなかったので「彼女のが鳴らないと大問題だ!」と

盛り上がった学級委員長のブザーも、自分の実験を実況中継ショーの

ようにみんなに大声で伝える男の子のブザーも、

微妙な音ながら、鳴りました。よかったよかった。

鳴ると拍手がわくので、かなりうれしいらしい。

舘中学校+拓殖大学=出張ものづくり教室の巻

(写真中央が里吉校長先生、左端が渡辺先生)

いろいろな先生に、理科の授業やイベントについて、

感想を伺ってみました。

男性の技術家庭科の先生

「理科の授業は電流などが目で見えないから、教えるのが難しいですね。

理屈だけで教えなくてはならない面があります」

女性の理科の先生

「理科の授業は、オームの法則や、湿度、圧力の計算などが

難しいですね。生物や地学などの暗記系のものは

けっこう覚える。みんなやる気はあるんです」

渡辺先生「実験のレパートリーは今のところ、小学校低学年用から

中学生用まで10個ほどあります。ストロー笛、糸電話、

紙コップスピーカー、電磁ブザー、クリップモーター、

バイオメタルを使ったロボットなどなど。

どれを行うかは、状況によって、決めていきます」

 最後に今回のまとめ役だった森先生に、このSSP

(出張ものづくり教室)で難しいことは何ですか、と伺いました。

「準備が大変です。時間内に収まるようにリハーサルをしますし、

時間の関係で、作るべきところは作って、子どもたちに

達成感を与える部分は残しておく。

また今回は、当初の予定から変わって、大学の授業時間内の

出張になってしまい、急遽、研究室(4年)の学生が来ることに

なりました。通常は、慣れている1~3年のサイエンスボラティア

(愛好会でありサークル活動でもある)がやりますが、今回の学生は

初めての人ばかりでしたので、彼らへの指導から始めることになりました。

始まってしまえば、中学生に頑張ってもらえればいいから、

わりと楽なんですよ。

今の学生は、とくに理科系は、先輩との関係もなかなか築けないので、

こういうイベントで共同作業をするのはいいチャンスだと思います。

また、小学生や中学生の質問に答えられないショックもあったりして、

上から言われるより、下から言われた方が効くようですし。

そんな風に学生が変わってくれることが、私たち教員のメリットでしょうか」

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