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舘中学校+拓殖大学=出張ものづくり教室の巻 2010

舘中学校+拓殖大学=出張ものづくり教室の巻 2010

電磁ブザーの製作

館中学 西川副校長 数学の先生、英語の先生、学校サポーター

森きよみ先生(拓殖大学准教授)

拓殖大学工学部機械システム学科の学生(主に4年生)さん

2010年10月28日

 今年も、拓殖大学工学部による出張理科教室が、館中学で行われました。

昨年同様、なかなかブザーの鳴らない人、すごく小さな音で鳴らす人、

妙な音になる人、鳴ってもすぐ止まってしまう人などなど、いろいろな生徒がいました。

長い銅線がこんがらがって、ほどくのに20分かかる子も二人、

両方とも男子生徒でしたね。

女の子の方が、手先が器用で落ち着いているかもしれません。

でも、最終的には、やはり全員鳴ったようです。

今回はこの授業に参加されていた、いろいろな先生方へのインタビューをお届けします。

■副校長の西川先生(本来は英語の先生)

――館中学からノーベル賞は出ますか?

奇抜なアイデアは出ないのではないか、と思います。

みんないい子、ふつうの中学生ですから。

これをやってはいけない、これはいいという判断ができる。

家と学校によるしつけがきいているんです。

よその学校のように、非常に悪いということはない。

ものが壊されているということがありません。

みんな仲がいい。それは一クラスしかないからです。

彼らは中学の2年間、小学校から8年間、ひょっとすると幼稚園から、

同じクラスの同級生としてやってきました。

小さな学校ですから、高校に行くと、今度はかなり違和感を感じるようです。

先生も知らない、周りも知らない、勝手が違う。

現在のような規模の小ささだと、校長も副校長も、生徒の顔をみんな知っています。

彼らの親の顔も知っている。

■数学の先生

――八王子からフィールズ賞が出そうですか?

中学の数学では才能は分からないですね。

高校にならないと分からない。

図形や初歩の代数といった中学の数学ができたからといって、

高校の数学が伸びるとは限らないし、

高校数学を、他人から教わっているようではだめでしょう。

むしろ中学では、国語の読解力が重要です。

理解する能力があれば、自然と力は伸びていく。

■英語の先生

――日本人も英語でコミュニケーションがとれそうですか?

本人が必要とすれば、できます。モチベーションしだいです。

できない、とあきらめる人の原因は、トレーニングしないから。

「英語は体育」が私の信条です。

野球のバッティングと同じで、実際に何度もやってみないと分からない。

通常の英会話なら、中学英語とトレーニングで十分です

(高校はもっと高度なことをやっている)。

■学校サポーター(最近の学校では教職員以外に、「サポーター」がいるそうです)

――一子どもたちに交じって、一緒に授業を受けられていますね。

私は市の「学校支援サポーター」です。授業を子どもたちと一緒に受け、

彼らについて、学校の副校長先生と話しもします。

週に一回、「心の教室(ふつうの大きな教室)」にカウンセラーが来ますが、

週にもう一回、カウンセラーではありませんが、

子供の相談にのるボランティアのサポーターが、その教室にいる日があります。

話に来てくれる子が何人かいて、子供の事情が分かります。

私にも子どもがいますから、子供の心理に触れられるのもいいですね。

舘中学校+拓殖大学=出張ものづくり教室の巻 2010

森先生

今年はSPP(サイエンスパートナーシッププロジェクト、文科省の事業)を

取得できなかったので、八王子市の「教育支援人材バンク」に

登録してくれた学生がボランティアで参加してくれました。

ブザーキットの部品代は拓殖大学が支援金として出してくれました。

去年と同様、このイベントは準備が大変です。

またSPPが取れなかったので、事前準備には、謝金が払えず、

サイエンスボランティア愛好会の学生たちにやってもらいました。

 でも実際に、館中学に来たのは、この時間中に授業のない4年生。

準備と実際にやる人が違うので、最初は少しドタバタしていました。

■学生さん

――何を目指しているんですか?

A君:技術営業がしたい。もともと数学が好きでした。

B君:自動車の部品メーカーに決まりました。

C君:僕、拓殖大OBです。

D君:まだ未定です。

E君:マレーシアから来ました。母国に帰ってエンジニアをやりたいです。 

■中学生

――何が難しかった?

女の子:はんだ付けが細かいところだったので。

男の子:とくに難しくなかった。

男の子:(銅線を)巻いて組み立てるのが難しい。

 皆さん、インタビューへのご協力ありがとうございました。

ぐるぐる巻いた銅線に電流を流すと鉄をひきつける。

たしかに不思議な現象です。

仲がよくても悪くても、それを不思議だと思ってくれる子がいれば、

きっと優れた科学者が登場する、と思いました。

<このブログは八王子未来学コーディネーターがおおくりしています>



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    Posted by コーディネーターズ at 18:15│Comments(0)学校・学生・就職活動
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