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永生病院でロボット治験の巻

■1■ロボット治験・パペロのお願い(永生病院



永生病院

春日井・永生病院副院長

2010年9月14日

 南陽台地域福祉センターの渡邉理事長に紹介していただいた

永生病院の春日井副院長に、ロボット治験の説明と、パペロを

使っていただけないでしょうかというお願いをしに伺いました。

・永生病院には、外来患者が来院する「クリニック」、

入院患者とその家族が来院する「病院」)、また

通所サービスや入所サービスも行える施設もあるが、

どれがいいかは、今度NECさんが来たときに考えましょう。

・グループホームの1階が保育所になっているところもある。

・そのほか、在宅や訪問介護もやっている。

・リハビリ訓練棟の受付というのもある。

・でも、イメージがわかない、何ができるか分からない。

・ロボットに何ができるか、できないかもしれないから、

お役に立てるかどうか分からない。

・ロボットにできないことをどうするか、を考えなくてはならないだろう。

この次のプレゼンと合わせて、皆さんがきびきび忙しく働いていらっしゃる病院への

お願いは、緊張します。多忙な仕事の現場の時間をいただくわけですから。

■2■ロボット治験・パペロのプレゼン(永生病院



永生病院

(左から)学生さん2人、齋藤さん(永生病院師長)、安藝さん(同看護部長)、

安井さん(同医療サービス支援課)、春日井さん(同副院長)、

小林さん(プレゼン中の創価女子短大学生)、亀田さん(創価女子短大准教授)、

大中さん(NEC)

2010年10月19日

 この日は、亀田研からも学生さんが10人くらいやってきました。

10月の夕方、もう外は暗くなってきたし、

病院関係の皆さんは、本当に忙しそうで、

携帯電話がひっきりなしにかかってくるし、

呼び出されてはまた戻ってきて会合に参加する、といった感じです。

ロボット治験を行なっていただけるかどうか、まったく分からない状態でした。

 議論は2時間。置けるとしたらどこに置くか、

どんな役に立つのか、忙しい患者さんとのやり取りの中にロボットを入れられるのか、

それが無理ならどこがいいか、などなど、それはかなり大変なものとなりました。

 それでも、春日井副院長が、「まあ、やってあげようじゃないか」という雰囲気を

作ってくださり、往来の激しい「クリニック」ではなく、

少し落ち着いた感じの「病院」の方の受付に

パペロを置いてみていただけることになりました。

亀田先生や学生さんの熱弁がありましたが、

よくご了解をいただけたものだと、感激しました。

■3■ロボット治験・パペロの実施1(永生病院



永生病院

山崎さん(創価女子短大学生)、齋藤さん(永生病院師長)、小林さん(創価女子短大学生)

2010年11月6日

 実際に、病院の受付にパペロを置いて、

来る患者さんのご家族の方に、興味を持っていただいていました。

 直接、とてもお世話になったのは、看護部長の安藝さんです。

また、次長の田野倉さんにも、現場で、大変お世話になりました。

 まず、それぞれのお仕事が忙しい中、

学生さんが持ってきたパペロが何をするかその場で聞いていただき、

パペロ用のスペースを作っていただいたり、

周りの皆さんに説明していただいたり。

 パペロが話し出すと、わっと人が集まるのですが、

実際に現場でどう役に立つのか…。

「病院からのお願い。インフルエンザが流行っているので手洗いしてください」

「この病院の先生をご紹介します。A先生は…」

のように、業務の中に直接入るよりは、とりあえずはサポート的なことで使えるようです。

 上の写真は、先日の会議でお世話になった齋藤師長が通りかかったところ。

■4■ロボット治験・パペロの実施2(永生病院



永生病院からの帰りの京王線・めじろ台駅

幸田さん(左、創価女子短大学生)、小林さん(同)

2010年12月4日

 今日は、2回目のパペロの「実験」でした。

学生の小林さんが操るパペロを、今日は、

受付のアルコール消毒の台の脇に置いて、

「手を消毒してください」と声を出します。

 人が脇に立っているとき、パペロだけがいるとき、

人もパペロもいないで消毒液だけがあるとき、の3パターンで、

どのくらいの人が手を洗浄するか、という実験が行われました。

今回の結果では、大きな差は出なかったかもしれません。

 また、学生の幸田さんが、パペロが旅行に行ったという設定で

患者さんに旅行写真をパペロの語りつきで見せるプログラムも、

安藝さんに披露していました。

 上の写真は、永生病院から帰るところ。

パペロが街中に溶け込む日は、近いのでしょうか。

■5■ロボット治験・パペロの卒論発表(亀田研



創価女子短大

亀田研の皆さんと来賓

2010年1月14日

 この日は、亀田研究室の学生さんの、卒論発表会です。

「パペロは秘密を漏らさないし、高齢者がパペロに信頼を持っているということが分かった」

という学生さんの言葉で始まった卒論発表会は、

・音楽のリラクゼーション(パペロを通して、癒しの音楽を選択する)

・永生病院の受付ロボットの試み

・永生病院でプレゼンした写真を媒介にしたコミュニケーション

・パペロと一緒にスポーツ観戦

・パペロによる本の読み聞かせ

などなど、14の結果発表やアイデア発表がありました。

 「来賓」には、NECの大中さんや、日刊工業新聞社の方々、

創価大学の先生、会社の技術部長さんらが来ていました。

 まだ数や規模が少ないかもしれませんが、

またロボットが本当に役に立った、という発表がされる日はまだ先でしょうが、

こんな発表会が、八王子の各地で行われていくのが、望まれるひとつの形かもしれません。

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  • Posted by コーディネーターズ at 22:16Comments(0)多摩のビジネス・経済

    青梅と八王子とロボットの巻



    産業交流展(東京ビッグサイト)

    サンリツオートメイションの模型自動車の遠隔操縦で悦に入る芳賀さん(青梅商工会議所)

    2010年11月10日

    八王子先端技術センター、開発・交流プラザで開かれた

    コーディネーター情報交換会でお会いしたTAMA-TLOの井深社長に、

    青梅商工会議所の芳賀さんに会ってみたらどうかと言われ、

    青梅商工会議所が中心になって出展している「産業交流展2010」

    (東京ビッグサイト)に行ってきました。

    芳賀さんの肩書は「ロボット産業コーディネーター」です。

     東京都中小企業振興公社が、多摩地域のイノベーションを促進するため、

    (1)計測・分析器産業、(2)半導体・電子デバイス産業、(3)ロボット産業

    の3つの産業分野をターゲットとした「多摩・産業コミュニティ活性化プロジェクト」を

    開始し、ロボットについては、その推進母体が青梅商工会議所になりました。

    運営者を「産業活性化推進機構」といい、とくに(3)のロボット産業についての

    ロボット産業活性化推進機構」を、青梅商工会議所が引き受けた、ということのようです。

    その青梅商工会議所が出展している、ビッグサイト「産業交流展2010」の

    「多摩・産業コミュニティ活性化プロジェクト」ブースに、芳賀さんに会いに行きました。

    ここで出展していたのは、エイ・ビー・エム、菊池製作所、サンリツオートメイション、

    エリオニクス、また首都大学東京システムデザイン学部の山口教授の

    「アプリポコ」を使った見守りロボットシステムが展示されていました。



    (右にいる白いロボットがアプリポコ。また、布団から手招きすると車椅子が近寄ったり、

    テーブルの上の食器などを片付けるアーム型ロボットもいます。

    アプリポコの「眼」が全体を見ているようです)。

     青梅商工会議所の小俣さんに、その場で山口先生を紹介していただき、

    芳賀さんには、日刊工業新聞社主催の「多摩ロボット分会」を紹介していただき、

    「部屋・家・地域まるごとロボット」の佐藤教授につながっていきます。

    ちなみに八王子は「計測器の町」と行政的に規定されていて、

    八王子が中心になってロボットの開発がおこなわれることはない?んだそうです。

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  • Posted by コーディネーターズ at 22:17Comments(0)多摩のビジネス・経済

    TOKYO産学公連携合同フォーラムの巻



    TOKYO産学公連携合同フォーラム2010

    秋葉原ダイビル12階(首都大学東京秋葉原サテライトキャンパス)

    2010年8月31日

    「産学公連携コーディネーターによるコーディネート実務者のためのフォーラム」と

    銘打たれた会合に、出席しました。

    未来学コーディネーターは、産学連携を目的にしているわけではありませんが、

    先日、首都大学東京の産学公の交流会に出席させていただいたご縁です。

    基調講演は、産学連携学会の伊藤正実会長(群馬大学教授)による

    「コーディネーターに何を期待するのか」でした。

    以下、その内容を簡単にご紹介します。

          *     *

    ■産学連携コーディネーターの分類

    産学連携コーディネーターは職能によって分類される。

    1)デパートの総合案内係

    相手の要望に応じて商品(シーズもしくは教員)の紹介はするが、

    それ以上のことはしない。

    2)ホームドクター(かかりつけ医)

    相手のニーズを聞いて処方箋を作れる。

    内容によっては相手に解決方法の提案ができる。

    教員と企業の面談で双方の話しを聞いて関係を調整やリードができる。

    3)プロデューサー

    研究内容を聞いてシーズ育成の方向性を教員と論議できる。

    シーズの紹介を企業にして潜在的なニーズを喚起させて企業と大学の

    連携関係を構築して、プロジェクトを構築できる。

    さらにはそのための支援資金や進捗状況の調整をする。

    ■研究と開発の微妙な違い

    教員の研究テーマはどのように決まるか

    ①今までにない新しい概念を打ち立てたい。

    ②ある現象を明らかにしたい。

    ③潜在的な社会ニーズを解決したい

    (③の成果がいわゆるシーズだが、裏腹のモチベーションとして①や②もある)

    ■大学の研究の特徴

    ・既存の知識体系の延長線上に今の研究テーマがある

    (あまりに突飛なことはできない)

    →その成果が、その後の潮流の源になるなら、風化しない。

    ■大学教員の△タイプ研究スタンス

    (産学連携に興味ないこのタイプと連携しようとしても難しい)

    ・重箱の隅ばかり研究する。

    ・時流ばかり追いかけている。

    ・ボスから決められたテーマばかり。

    ・他の教授の焼き直しばかり。

    ■産学連携の同床異夢

    ・企業:大学をツールとして使って、自身の研究開発を促進し、

     事業化、企業の業績アップ。

    ・官(行政):最終的には雇用の創出。税収のアップ。

    ・大学:外部資金獲得。研究教育活動の活性化(産業に興味がない訳ではなく

     企業に対してシンパシーがあるのが一般的。

     ただしそれは本来の組織目的と異なるが故に限界がある)

    ■コーディネーターが大学に対して留意すべき点

    ・大学の研究教育活動の特性・文化が理解できなければコーディネートはできない!

    ・企業の側の要望が大学への「研究教育活動」に馴染むか

    (学生がやる意味を持てるか、また新しい知識体系の構築に寄与するかどうか)

    ・大学側の活動が、企業側に受け入れられるか。

    ■プロジェクトの目標設定の基準

    ①具体的である。

    ②現実的である。

    ③期限が限られている。

    ④達成度合いが測定できる。

    ⑤合意が取れている。

    ⑦目標達成の責任所在が明確である。

    ■コーディネーターが産学連携において留意すべき点

    ・電話やメールだけで対応を終えない。会う。

    ・研究の延長線上にビジネスがあるかを考える。

    ・企業の経営状況をチェックする。

    ・最終的には、人と人の関係が構築されるものなので、相手の人柄をよく見極める。

    ・紹介者は品質保証をしている。

    ・研究テーマと企業の課題が一致することは、まずないと思った方がいい。

    ・産学連携で大事なもののひとつはイノベーション

     (産学連携を大学で進めるというだけでは、部分最適であって、

    大学の全体最適ではなくなってしまうことも)

             *       *

    伊藤先生には、私が手で書きとめた文章の範囲を簡単にチェックしていただきましたが、

    詳しくは、産学連携学会にアクセスしてください。



    講演会の後、産業技術総合研究所、首都大学東京、中央大学、筑波大学、

    電気通信大学、東海大学、東京海洋大学、東京商工会議所、東京都中小企業振興公社、

    東京農工大学、東京理科大学、東京都立産業技術研究センター、

    学校法人日本医科大学、日本大学による産学連携活動の紹介がありました。

    その後の懇親会で、JSTの知識基盤情報部の植松さんと出会い、

    曰く「コーディネーターのDBがあるんですよ」。

    それは植松さんの部署のものではないらしいけれど…

    「コーディネーターを検索するデーターベース」ですって?

    これを聞き捨てることはできず、TAMA-TLOの武田さんに照会したところ、

    TAMA-TLOや八王子先端技術センターにつなげることができました。

    この話はまた後ほど。

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  • Posted by コーディネーターズ at 15:26Comments(0)多摩のビジネス・経済

    テクニカル・カンファレンス第二回の巻



    八王子未来学テクニカルカンファレンス第二回

    八王子先端技術センター 開発・交流プラザ

    高橋さん(拓殖大学副学長)、杉林さん(拓殖大学教授)、

    前山さん(拓殖大学准教授)、香川さん(拓殖大学准教授)、

    山口さん(明星大学教授)、

    伊藤さん(東京高専准教授)、向川さん(東京高専技術職員)

    2010年7月30日

     今回のテクニカルカンファレンスには、企業も20社以上が参加していました。

     拓殖大学の前山先生は、電波測定をテーマに発表されていました。

    携帯電話の、ワンセグやオサイフケータイのような機能ごとの

    電波測定法についてでした。電波無響室などの施設があるそうです。

    同じく拓殖大の香川先生は、二足歩行ロボットの足についている複数の

    「コントロール」について話されました。

    産学連携の研究では、企業から持ち込まれるあいまいな質問にも答えつつ、

    そのアイデアの試作品を作るようなこともされているそうです。

    同じく拓殖大学の杉林先生は、新しいダイカスト金型について、

    またスポット溶接についてお話されていました。

     拓殖大学の産学連携研究センターはこちらのようです。

    明星大学の山口先生は、昨年できた「連携研究センター」の

    機能についての説明をされていました。

    先生ご自身は、極低温測定、強誘電性、超伝導、熱伝導の研究をされているそうです。

    東京高専の伊藤先生は

    企業からの研究には段階があって、①依頼分析 ②技術相談 ③技術協力

     ④受託研究 ⑤共同研究 の順に進めばお互いに信頼を得られる。

    いきなり共同研究をやるより、まずは、技術相談や依頼分析でお越しください、

    と出席した企業の皆さんに話していました。

    同じく高専の向川さんは、企業からの受託試験をして分析結果を出す際に、

    ランニングコスト程度はもらうが、

    基本的には非常に安くやっているので、気楽に持ち込んでほしい。

    その結果を受けて、共同研究や受託研究に話を進められればいいのでは、

    と話していました。

     ちなみに東京高専の産業技術センターはこちらです。

     この日は、ほとんど質問のなかった企業の皆さんも、

    その後日をあらためて、先生にアクセスしていたようです。

    うっかり質問はできませんよね。限界を見せることになるし、

    やりたいネタもばれてしまう。

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  • Posted by コーディネーターズ at 19:52Comments(0)多摩のビジネス・経済

    八王子流地産地消



    八王子流地産地消
    桑の都・八王子復活 新品種桑「創輝」で街おこし
    創価大学 押金名誉教授の55年にわたる桑の品種改良により

    食用の新桑品種「創輝」が平成20年6月農水産省に品種登録された。

    桑の研究に人生をかけられた開発者(押金名誉教授)の
    精神(信念)を継承し、

    長寿社会に健康面で貢献できる安全安心な商品を

    創出することを使命に創輝株式会社が設立され、

    八王子産学公連携事業(八王子市)・平成20年農商工等連携事業
    (経済産業省・農水省主管)の認定を受け商品開発が始まった。

    もともと桑はお茶とともに中国から薬として入って来た農産物であり、

    お茶は日本人の食卓に合い、茶道文化としても浸透していった。

    しかし、桑は漢方薬っぽく飲みにくいが、
    栄養成分が豊富なため蚕の餌として活用された。

    生糸産業の衰退により、豊富な栄養成分を活かす方法として、

    桑の中にある成分(1-DNJ)が糖分の吸収を抑制し、

    カルシウム、カリウム、鉄分、亜鉛などのミネラルが多く含まれ

    食物繊維も多く効用が見込まれることから
    食用としての開発研究が為されてきた。

    「創輝」は通常の桑葉の三倍の大きさで,厚さもあり青々としており、

    葉の成分を分析すると、養蚕用の品種に比べカルシウム1.2倍、

    マグネシウム2.4倍を含んでいるとの事、

    創価大学の久米川先生がこの葉をパウダーにする研究を

    八王子産学公連携機構などの助けを得て

    「創輝」の特性を活かした基礎研究を継続しています。

    さらに、大学発ベンチャーの創輝㈱(本社八王子)は

    大学や地元の契約農家などと協力し、創輝を大量栽培すると共に、

    農地の拡大と育成方法の研究や量産化及び商品開発を進めています。

    すでにお茶と飴は商品化されており道の駅八王子滝山店、

    京王高尾山口駅売店他アンテナショップで販売されています。

    パウダーを利用しての商品はいろいろ考えられるが、

    作る物や作り方によりどの様な効用が見込まれるかを検討して頂きたく、

    今日は東京家政学院大学の奈良先生と地域連携コーディネーターの山岡様に

    岩重社長とお願いに訪問しました。

    食物の効用については東京家政さんが第一人者と考えての訪問でした。

    お二人とも興味を持ち聞いて頂き検討いただけるとのお話を頂く事が出来ました。

    八王子の特産品を商業会の皆様と創出・販売することで、

    食用による八王子「桑都」の復活と農家の活性化に貢献し、

    商品が東京多摩地域や全国に広がることを期待しています。
      


  • Posted by コーディネーターズ at 12:46Comments(0)多摩のビジネス・経済

    首都大学東京の産学公交流会の巻



    首都大学東京

    南大沢キャンパス産学公交流会2010

    2010年7月26日

     南大沢の首都大学東京のキャンパスで、

    産学公の交流会が開かれました。

    研究室の成果を企業に積極的に訴えるとともに、

    首都大学東京の南大沢キャンパスをみなさんに紹介する、

    という趣旨だったようにも感じました。

    その点、先日の電通大の「産学官連携DAY in 電通大」と少し印象が違いました。

     いろいろな研究室を紹介する4つほどのコースが用意されていて、

    参加者はそのどれかを選択、

    私は流れによる振動で発電する装置や、マイクロ機械要素の研究を拝見し、

    また、どのコースにも共通に組み込まれている牧野標本館を見学しました。



    ここには「牧野富太郎博士が採集された植物標本を中心に、

    藻類からコケ、シダ植物、裸子、被子植物にわたる標本が

    約50万点所蔵」されているということです。

    入ってみるとたしかに、実物の植物が入れられた「封筒」の「データベース」が、

    巨大な棚群の倉庫に整然と保管されていました。

    首都大学東京を特徴づける大きな資産のひとつだと思いました。

    (今回、コーディネーター情報交換会でお会いした

    首都大学東京の産学公連携コーディネータ・宗木さんからの

    お誘いを受けて参加しました)

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  • Posted by コーディネーターズ at 15:19Comments(0)多摩のビジネス・経済

    明星大学の連携研究センターの巻



    明星大学 連携研究センター長室にて

    右奥が、山口さん(明星大学教授 連携研究センター長)、

    左奥から、大久保さん(未来学コーディネーター)、斎藤さん(未来学コーディネーター)

    明星大学 連携研究センター

    2010年6月17日

     明星大学に連携研究センターができたという話を聞き、

    どんなところか拝見しにやってきました。

    ■目的と特徴

    ――連携研究センターの目的は何ですか?

    山口さん「大学と企業が共同研究したり、大学内の研究シーズを集めて、

    それを地域の企業に使っていただいたりするための窓口です。

    「研究協力」(学外との共同研究や受託研究)

    「知的財産の提供」(特許などを積極的に外部で活用)

    「研究設備の共同利用」(各種元素分析装置など最先端研究設備)

    「その他の地域貢献」(専門教員の派遣など)

    の四つが柱です」

    ■明星大学のセンターの特徴は何ですか?

    山口さん「理工系だけでない「総合力」がウリです。

    たとえば、「福祉機器開発」では、

    人文学部の研究者が、障害者は何を求めているかを調査し、

    理工学部の研究者が試作機器を開発するといった学部横断的な研究も進行中です。

    その他に、電子顕微鏡もX線装置も複数種類あるように、

    測定機器でいいものがあります」

    ――明星大学の中での位置づけはどうなっているのですか?

    ■経緯とこれから

    山口さん「連携研究センターは、学内の共同利用実験装置を管理していた

    物性研究センターと、

    外部資金の受け入れ窓口だった事務組織が昨年、一緒になってできました。

    連携研究センターは、学内外を結ぶ研究支援機関としての

    位置づけを与えられたのです。

    今年から科研費の申請の受け入れ業務もやることになりました。

    また、外部からの共同研究や受託研究の窓口も行っていきますし、

    企業交流イベントなどにも、積極的に参加していきます」

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  • Posted by コーディネーターズ at 21:01Comments(0)多摩のビジネス・経済

    八王子事典の巻 その4



    工学院大学 新宿キャンパス

    数馬さん(工学院大学教授)

    2010年5月24日

    ―八王子事典にどんなことを希望されますか?

    数馬さん「一般の市民の方の記事も、重要な点を含む場合がありますから、

    事典にアップしていったらいいと思います。

    でも、専門家による記事と、自由に書ける記事を分けた方がいい。

    また、たとえば同じ千人同心についての専門家による記事でも、

    A先生が書いた記事と、B先生が書いた記事の見解が異なる場合があります。

    そこを、たとえば専門委員会が「専門委員会の見解」として、

    「AさんとBさんの記事は、この部分が異なるが、

    どちらも歴史には矛盾しない」といった

    文章を載せるといったことも考えるべきかもしれません。

    レアなケースも考えておくべきでしょう。

    また、論文を論文としてチェックするシステムもあった方がいいと思います」

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  • Posted by コーディネーターズ at 20:53Comments(0)多摩のビジネス・経済

    八王子未来学テクニカルカンファレンスの巻



    八王子先端技術センター 開発・交流プラザ

    中村さん(東京工科大工学博士)加藤さん(東京高専准教授)三谷さん(東京高専教授)

    平間さん(株式会社エクセル) 溝部さん(八王子市 環境部主査)

    2010年3月5日

    八王子の大学の先生と、八王子の企業の皆さんが、

    興味のあるテーマのもとに出会ってディスカッションをする機会がありました。

    その名も「八王子未来学テクニカルカンファレンス」。

    今回の講演のテーマは、

    「水中のアオコとリンの同時回収について」東京工科大学応用生物学部 西村先生

    「レアメタルの回収と再利用についての研究」東京高専電子工学科 加藤先生

    「森のアワビ ~八王子市内でのアワビの養殖~」東京高専物質工学科 三谷先生

                               株式会社エクセル 平間研究員

    「携帯電話の回収について」八王子市環境部ごみ減量対策課 溝部主査

    この講演会は、八王子市の産業政策課が主宰しているもので、

    以前、「超高齢化社会を支えるロボット技術」というテーマで、

    早稲田大学の藤江先生が講演されたのが第七回、

    今回の第十回は、八王子未来学と共催という形で、

    大学の先生の研究と、それに関心を持つ企業の皆さんが

    一つの部屋で講演を聞き、ディスカッションもする、という形に発展しました。

    来られた企業の方々からは、アグレッシブな質問がたくさん出ていました。

    関心のあるテーマに、大学の先生や企業の皆さんが集まるこんな機会が

    どんどん増えれば、やってみるととても難しい産学連携も、

    展望が開けるのではないでしょうか。

    いきなり企業と先生を引き合わせるより、後援の後の飲み会で、

    それとなく話をしてみて、意気投合してコラボレーションへ、

    という流れはとても自然です。

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  • Posted by コーディネーターズ at 20:00Comments(0)多摩のビジネス・経済

    「八王子検定」が始まる! の巻



    東京工科大学

    千種さん(メディア学部准教授)

    2010年3月2日

    10日後の3月20日に、工科大で「八王子検定」を実施されるそうですね。

    「先着500人ということですが、申し込み順に500人ということですか?

    「いえいえ、申し込みなどしなくてもいいんです。

    そのまま、工科大に来ていただければ、来ていただいた順に500人、

    ということです。それにそれを超えても絶対に受験できるように

    なっていますから、どうぞ安心して来てください」



    ――どんな問題が何問くらい出るんですか?

    「問題は50問。全部できれば100点です。

    八王子検定問題作成委員会が作成した、すべてオリジナルの問題です。

    出題分野は

    1.自然と環境

    2.歴史

    3.伝統文化と若者文化

    4.産業と観光

    5.高尾山

    となっていて、多摩武蔵野検定とよく似ていますが、

    「若者文化」は、多摩検定にはない」

    ――たとえばどんな問題なんですか? 一問、例題をお願いします。

    そして何で勉強すればいいんですか?

    「『【例題】最近、八王子の観光大使になったグループは?』」

    (答はこのブログの末尾に)

    勉強は、僕が写真で手に持っている「多摩武蔵野検定公式テキスト」を使ってください。

    たましんの方にもご協力いただいていますし、商工会議所の後援も得られました。

    また、南大沢の松木中学の3年生が全員参加してくれることになっています」

    ――WEB検定も同時にあるそうですね。

    「WEB検定と工科大で行う問題用紙による紙の検定は、同じ問題です。

    オンラインは紙と同じ時間に行います。

    午後2時から1時間の予定です。

    「ハチペディア」で検索すると出てきます。

    点数をグレードで分けていって、たとえば90点以上は、

    平均的な八王子のガイドができる、というふうに

    「資格」のようなものをさしあげたいと思います」

     例題の答 ファンキーモンキーベイビー

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  • Posted by コーディネーターズ at 23:19Comments(0)多摩のビジネス・経済

    「地球熱水発電装置」を考える男の巻



    日本高圧株式会社

    佐藤さん(代表取締役社長)

    09年10月13日

    今回、グランドリバシィーの小川さんに紹介していただいた

    佐藤さんは、現在もプルトニウムを使う原子力発電所に、

    熱媒体となる気体や液体の循環システムを納入しています。

    「私は、昭和9年、岩手県に生まれました。

    新制中学で野球をやっていて、投手でした。

    戦時中はアメリカは敵国であり、野球は彼らの

    スポーツでしたのでできず、野球道具は学校の

    屋根裏に隠してありました。

    戦後入学した一関一高ではいきなり千本ノックを浴び、

    心身ともに鍛えられました。大学は日大、また早大の

    理工学部機械学科で学びました。柔道は講道館で学び、

    柔道の神様三船久蔵先生の前で表彰されたこともあります。

    会社は大学でのアルバイト先の花王に行って、

    化学実験装置の圧力調整の機器の開発を手始めに、

    高圧水素圧力計、水素転化装置や高圧反応装置、

    そして自動定圧定量調整器の発明開発に成功しました。

    22~23才のときです。こうして会社創立の運びとなり、

    日本高圧製作所と名乗り、27歳で日本高圧株式会社を設立、

    当時最先端の高圧力や真空機器など、化学プラントに

    関係する機器を率先して製造し、世に寄与しました。

    お得意先はほとんど大企業でしたが、しかし、

    大手商社のブラック勘定の餌食となり、狙い撃ちにあい、

    あえなくライブドア式に18年目にして乗っ取られるはめにあいましたね。

    個人の特許を元手に再起をアメリカに求め渡米しましたが、

    しかし、その製造工場が見つからず、

    米国特許を売ることを考えました。

    これについては、カリフォルニア州立大の有能な女性に巡り会い、

    パテントを売るためのカタログ作成、印刷、また売り込み先相手を

    見つけるために、ATTの電話帳の必要なページを引きちぎって

    カタログを発送し、アポを取って売り込んでいくという女性でした。

    おかげで相手先が見つかり、それで地盤ができたわけです。

     その後日本の大手から日本に帰るように求められ帰国しました。

    現在は、プルトニウム原子力や再処理関係の

    流体システムの仕事もしております。

     最近では、特許関係で「地球熱水発電装置」

    「日本海溝発電プロジェクト」その他諸々の実現のため努力中です。

    ぜひ皆様の援助をいただき、実現に努力いたしたく考えております。

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