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Posted by たまりば運営事務局 at

地熱発電の巻(八王子番外編)



三菱総合研究所

江嵜さん(左、環境・エネルギー研究本部 地球温暖化戦略研究グループ)
清水さん(右、同上)

09年7月28日

■タービンを回すには

――脱石油エネルギーが言われる中、

地熱発電についてはあまり触れられません。どうしてですか?

江嵜さん「たしかに地熱には、他にないメリットがあります。

太陽光は雨や曇りでは不安定だし、風力は風しだいです。

それに対して地熱は安定していますから。

でも発電用のタービンを回すには、

地上で200℃程度の熱がほしいのですが、

その温度の水蒸気が出るのは、日本では岩手の松川地熱発電所のみです。

他では、少し温度の下がる、水蒸気と熱水の混合流体で出ます。

熱水の熱も沸点の低い媒体に蓄えれば気体の状態になります。

アンモニアやペンタンなどであれば気体の状態になるので、

熱水とアンモニアなどで熱を交換して行う発電があり、

これをバイナリー発電といいますが、日本ではまだ普及していません。

九州の八丁原発発電所がこのタイプですが、まだまだです。

 200℃程度の水蒸気が出るのは、ほぼ火山のあるところに限られ、

国立公園内が多いですね。

八王子では200℃の温度は出ません。

仮に出たとしても、かなりの流量、何トンという湯を、

大きな直径のパイプでくみ上げる必要があります。

コスト的に合わないと判断したんでしょう、

だいぶ前からデベロッパーが消極的になりました。

NEDOが先に消極的になったのかもしれませんが。

地熱の発電施設を作ったのは八丈島で最後。もう適したエリアがないんです」

■東京の「温泉」とは

「過去の報道で、東京に「温泉」が出たというのがありましたが、

法で指定された鉱物が入っていれば10℃でも「温泉」なんです。

東京で出た「温泉」のほとんどは20℃を切っているでしょう。

そういった報道が誤解を生んでいると思います。

八王子でも60℃が出たところはあるようですが、

60℃のお湯が出ても発電には役に立たないでしょうし、

それも例外的なケースです。

東京のように火山帯のような熱源がないところでは、

100mで3℃上昇する地温勾配で温度が上昇する分しか期待できませんから、

地下で200℃を達成するにも、6000m級の深さが必要になります。

掘っていって偶然、熱水に当たるということもあるかもしれませんが、

ボーリングに1000万円~1億円かけるにはリスクが高すぎると思います。

ですからアンモニアを使ってであっても、そんなに深い地下から引っ張って、

タービンを回転させるということは考えにくいですね。

八王子で地熱発電ができないか、ということですが、

エネルギーの地産地消に意味があると思いますし、

そういう意味では森林資源の豊富なバイオマス発電の方が

八王子に向いているような気がします」

――直接掘らずに、熱源の探索手法を開発する、という方向はどうですか?

「火山などがあるところでは、地質屋さんが地層の様子から、

ありそうなところを探し、物理探査で、地上から電流や地震波をおくってみます。

すると、火山岩の構造がどうとか、熱水を出そうとかいったことが

ある程度分かりますので、今度は圧力をかけて割れ目を作ってみる。

するとそれなりに分かります。途中でボーリングを曲げる技術もありますから、

ある程度の修正もききます。でも数十度の温泉を期待する程度のところでは、

地質図などから適地を探していくことになり、物理探査はやりません」

――地熱発電に国の補助金が出るという報道もありましたが。

「難しいとばかり言っていても、低炭素社会へ世界が動いているし、

火山国の日本での地熱発電の可能性はポテンシャル的には

あるじゃないかという声もありあます。事実、発電量で海外に抜かれました。

温水という熱のキャリアがなくても、熱い岩盤だけのところに外から水を入れて、

熱を回収する方法は、日本ではあまりいい結果を得られなかったようですが、

アメリカでは成果が出たらしい。

過去、国立公園だからだめだとか、温泉業者に反対されてとかいった、

新聞ネタ的な理由で止めてしまったようなところがあって、

未達成感というようなものがある。

しかもNEDOも国も、温泉と地熱発電は関係ない、

の一点張りでスノッブな対応をしてしまった。

最近は「温泉に影響があるかもしれない」というスタンスに変えて、

モニタリングをはじめました。

「もし、影響があったらセーブします」という融通のきくスタンスにです。

しかしそれも、地下に火山などの熱源がある場所での話で、

国立公園以外(周辺)にも可能性を探るようです」

<このブログは八王子未来学コーディネーターがおおくりしています>  


  • Posted by コーディネーターズ at 13:04Comments(0)

    らいふねっとMOEとパペロの巻



    特定非営利活動法人 らいふねっとMOE
    (訪問介護・デイサービス・ケアプラン・ふれあい活動)

    左から菅原さん(MOE事務長))、坂上さん(亀田研学生)、
    菅原久美子さん(MOE理事長)、パペロ、
    亀田さん(創価女子短大准教授)、大中さん(NEC)、

    09年7月31日

     亀田先生とNECの大中さんが、癒しロボットのパペロを持って、

    介護サービスなどを行っているMOEさんを訪問するところに、

    同行させていただきました。

    事務長の菅原さん「いろいろな現場で

    ロボットが役に立てないかと思っています。

    人に役立つためには現場ですね。

    現場の反応や声を取り入れて欲しいですね!」

    亀田先生「高齢者の方に、ロボットに

    どんどん話しかけていただけるような、そんなものにしたいです」

    大中さん「介護の現場の方々からの忌憚のないご意見をいただければ」

    菅原理事長「ロボットの高齢者ケアでは、癒し(人形を抱いていると、

    人形に話しかけたりします)と、見守り機能があれば安心です。

    電話で『今日はヘルパーさんが来る日ですよ、だから待っていてね』

    『薬を飲んだ?』と聞くようなコミュニケーションがあれば、

    ご本人も安心し、親しみを感じると思います。

    最近は、老々介護が増えてきていますし。

    介護する側もされる側も、お互いが認知症という場合も増えてきています。

    そういう人を見守るシステムができるといいと思います。

     ロボットにやってほしいことは、

    ボランティアがAさんに『おはよう』と言って起こす一方、

    Bさんには『ご飯を食べようね』などと、

    個別の声かけや促しができるといいですね。

    声をかけるのがいいんです。そうしないと黙ってしまう。

    『もう朝です! カーテン開けて』『ご飯食べた? 薬飲んだ?』と

    促されるとできるんです。それがないと

    一日中カーテンを閉め切っていたりする。

    換気やクーラーもつけず、熱中症状になってしまうこともあります。

    いつも傍にいて適切な声かけ、促し、話し相手になる

    馴染みの関係作りができると素晴らしい。

    また、もし倒れていたら早期発見できる機能がほしい。

    そういう安心、癒し、見守り機能ですね。

    男性の中には腕組みをして、先ほどのロボットの実演を

    見ていた人もいますが、男性陣の腕組みも認めてあげるのがいいです。

    女性は話好きですが、男性は話をすればいいというものではない。

    MOEの基本理念は『出会いを大切に、

    例えばデイサービスに来ていただいたからには、

    限られた時間でも少しでも楽しい気持ち、

    生きる意欲を高めていただけたら』というものです。

    この仕事は、そんなに難しくありませんが、

    でもすごく難しい。あなたの家族(お父さん、お母さん)の気持ちに

    なってみればすぐ分かる。気持ちは口ではない。口下手でもいい。

    誠実さと大切に思う気持ちが伝えられることです。

     いまの高齢者は、戦争を経験された人間として、

    何が大切かご存知です。見せかけや口だけのお愛想は通じません。

    中身を見抜く感覚は、たとえ認知症になっても鋭いと思います」

    <このブログは八王子未来学コーディネーターがおおくりしています>  


  • Posted by コーディネーターズ at 18:12Comments(0)コミュニティビジネス

    明星大学の夏休み科学体験教室の巻



    明星大学 日野校

    夏休み科学体験教室

    09年8月2日

    小学校と中学校生を対象に、

    明星大学でも夏休みの科学体験教室が開かれました。

    「サイダーの大噴火」「プラズマで遊ぼう」など、

    多数のテーマの体験が、研究室や実験室で、

    まさにその研究室の先生や学生の皆さんの指導の中で

    行われていました。

     火のついた舟の写真は、

    試験管の中の水を外からの炎で気化させて、

    それを「ジェット噴射」させて進むボートです。

    スタートラインからゴールラインまで、

    コンピュータがタイムを自動計測してくれます。



     当日の人数は、申し込み者が614人。

    スタッフすなわち教職員・学生が140人くらい。

    学生はバイトだったり、ボランティアだったりするそうです。

     「休日出勤」ですが、どの大学でも、

    教える方もかなり楽しそう、という印象を受けました。

    <このブログは八王子未来学コーディネーターがおおくりしています>
      


  • Posted by コーディネーターズ at 22:20Comments(0)学校・学生・就職活動

    家政大の子ども体験塾の巻



    東京家政学院大学

    子ども体験塾

    09年7月25日

    東京家政学院大学でも、夏の子供たちに向けて、

    様々な取り組みが行われていました。

    「工作で遊ぼう」(幼児)では、

    ストローで吹き上げてピンポン球を浮かせる術が、

    「サイエンス教室」(小学校低学年)では、四つの実験が行われ、

    黒インクの中に実はいろいろある色の観察や、

    花びらをすりつぶして作った液の色の変化の観察、

    また分光器で虹を見たり、銅線の上に銀をつくったりしていました。

    家政大の体験塾では、音楽や芝居といった、

    もっと華やかな体験塾もたくさんあります。

    「音楽で遊ぼう」(幼児)では、ポニョやトトロのテーマなどを演奏していました。

    子どもたちのほぼ全員が知っていましたね。

    「手話で遊ぼう」では、手話のジェスチャーのシールを6枚、

    ウチワに貼って、家に帰っても覚えられるようにしていました。

    私も「うれしい」を表現する、手を交互に上下に振るジェスチャーは、

    見ただけで覚えました。

    「アドベンチャーパークで遊ぼう」(小学校低学年)では、

    バードコール(木にねじ込んだネジが「鳴く」おもちゃ。

    「森でやると本当に鳥が寄ってくるんですよ」)や

    竹馬(「親が知らないので、教え方も教えないと))の講習をやっていました。

    アドベンチャーの先生は、ドイツでは許されている森の幼稚園が

    日本ではダメ、いまでもここらへんは、

    フクロウやイノシシがくるんですけどねぇとおっしゃっていました。



    家政学院も3年生になると、「お楽しみコーナー」という

    自主企画イベントを開くようになるそうです。

    そこでは紙相撲バトル、紙コップ剣玉、

    クレイジーキューブ(4つの手作り立方体が5パターンに変形)、

    それから人形劇や風船に紙のエラをつけてウチワで追い立てるレース、

    ペットボトルを使った輪投げなどもありました。

    集まった人数は、子供150人、親御さんを入れると250人、

    学生2、3年生(4年もちょっと)が130人、教員十数名だそうです。

    大学の夏休み教室って、家族のイベントですね。

    <このブログは八王子未来学コーディネーターがおおくりしています>
      


  • Posted by コーディネーターズ at 23:08Comments(0)

    公園の巻 その4 (八王子セミナーハウス)



    八王子セミナーハウス

    7月29日

    大学コンソーシアム八王子事務局主査岡戸様にご紹介いただき、

    多摩丘陵の広大な森林に囲まれ、ちょっと変わったデザインの建物がある、

    東京家政学院大学白井先生のコラム参照

    八王子セミナーハウスに訪問しました。

    企画広報課長池田茂様(写真右)企画広報担当小倉要様(写真左)に

    お会いし、公園の話をして頂きました。

    セミナーハウスの隣接地に、八王子市が保有する7haの森林があり、

    2年程前からここに小、中、高、大の一貫教育の場として、

    あるいは市民や企業の研修の場として、自然を残し、自然に触れ、

    体験しながら研修のできる、

    里山的な公園を創りたいと考えていたとの事でした。

    また、隣接の当セミナーハウスには研修室や宿泊施設もあり、

    子供から大人まで年齢を問わず、都心から1時間以内で行ける

    林間学校的なものとしての利用も出来るのではないかと考えていますが、

    セミナーハウスだけでは研究も将来の管理等も難しいので、

    大学と市、市民の方々の参加を頂いて、この事業を考えたいと思っています。

    まずは各大学のいろいろな研究をしている先生方に、

    この緑を残しつつ、誰でもが利用しながら学べる公園としての提案をして

    頂けると有難いですし、シンポジウムとして立ち上げたいですね、

    八王子未来学で応援して頂ければ幸いです。

    先生方ぜひ手を上げてください。

    <このブログは八王子未来学コーディネーターがおおくりしています>  


  • Posted by コーディネーターズ at 17:31Comments(0)