たまりば

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東京工科大学の千種研究室の巻

東京工科大学の千種研究室の巻

東京工科大学

千種さん(メディア学部准教授)

6月23日(火)

――先生の研究室ではどんな研究をやってらっしゃるんですか?

「おもに画像情報処理、音楽情報処理、

それからWEBアプリケーションです。

今年は音楽を志望する学生が少なかったので、

画像とWEBのアプリケーションがメインです。

使用言語は「マトラボ」といって、

画像処理などの数学的処理をする専用言語です。

学生のY君がやっているのは、顔を含む画像の向きを解析して、

WEBカメラなどの動画の中の方向を認識する研究です。

動画といっても静止画を集めたものですから、

静止画技術の応用の部分もありますが、

リアルタイムで動かすと大量データの複雑な計算になります。

それでも動くアルゴリズムを作っています。

それからH君のバーチャルリアリティでは、

平面の地図データのビルをもっとビルっぽく、

立体的に見せる自動システムを研究しています。

今の映画では、すでに撮った映像の上に、

加えるビルの写真を貼り込んでいます。

うちで目指しているのはその手間を省く技術です。

見る角度や太陽の位置も変えられますから、

同じビル群の風景を回転させたり、夕焼けに変えたりできます。

バーチャルをよりリアルに見せる研究ともいえます。

一方S君の研究は、テキストマインニングによる言葉のWEB検索システムです。

ブログなどに書き込まれたインターネット上にある膨大な言葉の中から、

探そうとする言葉と関係のありそうなものを、

出現頻度や言葉と言葉の相関関係を元に、

自動的に洗い出すシステムで、eラーニングに応用しようとしています。

たとえば「WEB」という言葉を検索すると、

周辺の言葉も含めてこのように表示されます。

 これは、「集合知」という、ネット上にある知識を集めたものです。

こんなふうに理解すべき言葉が一望できると、

初心者が視覚的に理解できるようになります。

個別の言葉と全体の構造を同時に理解できる。

――八王子ラーメンを世に出されたとか

もともと「八王子ラーメン」や「八王子系ラーメン」とは言われていて、

ブランドにしようと、八王子市の職員がメインとなって動いていました。

私を含めた「八麺会」がそのラーメンの定義をしたんです。

多摩美や造形大の学生にもチラシやWEB製作で

手伝ってもらったりしながらやっていましたが、

あるときヤフーのニュースで取り上げられて、ブレイクしました。

セブンイレブンもレンジ麺として出しました。

まず八王子と日の出で1月に発売され、多摩地区に広がっていき、

そして東京都全域に広がりました。

そのほかにもいろいろな方々と協力しながら「情報ボランティア」の会

(八王子市の高齢者・障害者向けIT教育)やハチペディア

(八王子版ウィキペディア)もやっています。

八王子学研究会では八王子検定を目指しています。

<このブログは八王子未来学コーディネーターがおおくりしています>




  • Posted by コーディネーターズ at 20:06│Comments(0)
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