工科大の認証技術研究の巻
2009年06月12日
東京工科大学
宇田先生(左手前)と宇田研究室のメンバー
5月26日(火)
宇田先生「認証技術を伴うアプリケーションソフトウェアの
開発が私の研究です。
公開鍵暗号は、「署名」のような認証機能を提供できます。
「認証」とは、その人のアイデンティティの証明ですから、
認証のためのソフトウェアの開発をしているともいえます。
一方「その人の行為であることを法的な証拠とする技術」は
「デジタルフォレンジック」(forensics)といいます。
公開鍵の暗号もそうですが、
情報を受け取ったという記録に本人のデジタル署名が
施されている場合、「私は受け取っていない」という「否認」が
できないようになります。
「認証」が「デジタル署名」で行うなら、「フォレンジック」は、
誤解を恐れずに分かりやすく言えば、「デジタルの鑑識」ですね。
これらをもとにして、いろいろな研究をしています。
その中の二つをご紹介すると、
①ひとつは、八王子の大学同士の単位互換
制度での、市民や学生が参加するリアルな授業の
参加証明の方法の研究です。
出席、点数、あるいはその書類を大学が発行したという証明。
これは、学生の長田智也君(コンピュータサイエンス学科4年生、写真左奥)が
担当していていて、モバイルフェリカを使って授業の出席管理をするもので、
フェリカを八王子共通の学生証として使えるようにする。
つまり携帯電話がお財布ケータイになったり、学生証になったりするものです。
②もうひとつは、IPA(情報処理推進機構)の案件でしたが、
携帯電話を使って認証する電子チケットシステムです。
3次元パターン認識を用いた携帯型端末向けシステムで、
ゲート(写真:試作品)に携帯をかざすことによって
携帯のキャリアに依存することなく認証できます。
イベント入場券、鉄道の切符、ドアの鍵、遊園地の乗り物券など、
幅広く使用可能で、ペアチケットや回数券としても使用でき、
一時退場、当日券、オフライン運用にも対応します」
<このブログは八王子未来学コーディネーターがおおくりしています>
Posted by コーディネーターズ at 21:07│Comments(0)
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