東京高専の産学連携担当の巻
2009年04月08日
東京工業高等専門学校/
佐々木さん(産学技術センター准教授)
4月6日(月)
――大学との共同研究に関して、大企業と中小企業で違いがありますか?
「大企業は専属の研究員がいて、
大学の教授が出す論文を読んでいます。
その中から、自分の企業にとって利益になる教授を
探して共同研究にもっていきます。
でも中小企業は、「研究員」はいません。
社長自身の思いつきやテレビで聞いたことを使って開発します。
論文を読んだり書いたりする体系を社内に持っていないのです。
学会の論文を読んでいないので、自分の所属する業界の
研究をしている先生に人脈がありません。
――東京工業高等専門学校の共同研究はどんな状況ですか?
文部科学省から高専機構、そして全国の高専に
降りてくる予算が1%ずつ削られています。
人件費を減らすわけにはなかなかいかないので、
おもに学生と実験する費用が20~25%減っています。
これを補うために、国は公募型の助成金「競争的資金」を
導入していますが、10倍の倍率です。
それでも高専は、これを使って、
減っていく実験費用にあてようとしているわけです。
大学に比べると学生も教員も院生も少ない高専は、
大企業との共同研究は難しく、助成金を除けば、
中小企業へ外部資金を求めて行かざるを得ないところがります。
私大は必死ですから、外部資金をたくさん引っ張って来てくれる
著名な先生を大学に呼ぶことにもなります。
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Posted by コーディネーターズ at 15:57│Comments(0)
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