南陽台地域福祉センターの巻
2010年07月25日
南陽台地域福祉センター
渡邉さん(理事長)
2010年6月17日
南陽台福祉センターの渡邉理事長をお尋ねしました。
「ロボット治験・社会福祉モニター」の試みについて伺うためです。
渡邉さんは、らいふねっとMOE理事長の菅原さんに紹介していただきました。
■介護保険の制度の使い勝手
――八王子の様々な施設でロボットの実験をする、ということは可能でしょうか。
渡邉さん「たとえば、車椅子に乗ったまま、
階段を上り下りできる「車椅子ロボット」があります。
バッテリーを積んでいて重いんですが、一段一段降りていく。
ただ、万一のときのために、うしろから支えます。
それは、うちも使いたいんです。
デイサービスは送迎があり、玄関などでの上り下りが大変だからです。
でも「壁」があります。レンタルで利用することができない、ということです。
介護保険では、利用者本人の申請でないと、レンタルできないのです。
そしてその装置は、その人のみに使えることになる。
となると、1台を複数の人に利用してもらう福祉施設では、難しい。
レンタルができないとなると購入しかありませんが、買えば1台百数十万円します。
高額である一方、車椅子ロボットは、
たとえばMOEと南陽台で1台あればいいくらいです。
この車椅子と同じことが、ロボットでも起こりかねない。
たとえば人が装着するタイプのロボットは、衰えた筋力をカバーするのが目的ですが、
それも利用者の申請で利用者だけが使うということになれば、
施設側では使いづらいでしょう。
ロボットなどの実証実験では、そういう点を考慮できるでしょうから、
複数の利用者で使えていいと思います。
要するに介護保険に問題があるんです。
このちぐはぐな制度を変えてほしいんですが、
それには政治の力が必要になってきます」
■超高齢化社会に備えて
「パぺロのようなロボットの実験なら、うちの施設でも可能です。
というのは、2015年~2020年の地域の福祉のあり方に、
私たちはとても興味があります。5年、10年後どうなっているか。
確実に超高齢者社会になるからです。
この南陽台は、高齢化率40.5%。
今は65歳以上の10%がなんらかの介護が必要なんですが、
9割のお年寄りは元気です。このあたりは、「ぴんぴんころり」が多い(笑)。
どうしてそうなっているのかを検証する必要がありますが、
見ていると、どうも、9割の人は、元気な時代に何かをやっているらしい。
それを楽しみとして続けている人が「ぴんぴんころり」。
フィンランドがそういう傾向が強い。
フィンランドでは、5、6件をまとめてグループとし、
それ全体を取りまとめて福祉が成っている。
ふつうの民間が、5、6件のネットワークを組んで、その中に、
アクティビティ(軽度の運動や遊び、趣味など、心身活性化のための手助け活動)や
癒し系のロボットが入る形のようです。
9月にフィンランドに、介護などの要員を派遣し、見学をしてきます。
理事会で承認されましたから
(南陽台地域福祉センターの理事会には8人の理事がいて、渡邉さんがその理事長)」
■ロボット治験 パペロ
「一人に1台使える装置というのではなく、共通で使えるものがやりやすい。
広く「治験」を利用するのは、必要でしょう。
南陽台は、40人の職員がいますし、パぺロなら、
広間に1台置いて使ってみるという使い方になります。
■盲導犬型ロボット
現在、この施設でサービスをしている範囲では、目の不自由な方はいません。
耳が先天的に不自由な方はいますが。
ただ、介護と医療の両方をやっていて、私たち介護事業者が
頼りにしている病院が近くにありますから、
そういった病院や盲学校がいいかもしれません。
<このブログは八王子未来学がおおくりしています>