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東京高専の木登りと森のカフェの巻



東京工業高等専門学校/

古屋さん(体育学教授)

4月13日(月) 

――木登りを指導している体育の先生がいらっしゃると聞いて伺いました。

「高専の校庭には、木登りのできる木がたくさんあります。

それで端から名前をつけたんですよ、一郎とか二郎とか。

この木は『くすのき二郎』といいます(笑)。

毎年11月に、この東京高専の学園祭・くぬぎだ祭で

木登りをしています。子供に大人気ですよ。

枝から枝にロープを回して、そのロープにつくった輪に足をかけ、

ぐっと押し下げると、結んである支点が上にあがり、木に登れるんです。

実際には私が指導するのではなく、

TMCA(ツリーマスタークライミングアカデミー)の

インストラクターに来てもらって指導してもらっています。

彼らは木の上で一晩明かせますから、

樹上生活もできるくらいの腕前です。

インストラクターも私たちも全国の「魅力的な木に

登りたい」という気持ちもあるので、

『日本百名山』ならぬ『日本木登り百名木』を

制定しようと提案したところ、これが通りまして、

百名木の第一号に、この『くすのき二郎』が選ばれました。

樹齢は、50~60年くらいじゃないでしょうか」

――学生さんたちと裏山再生プロジェクト

(森づくりと森遊び)をされているとも伺いました。



「『マムシ山』とも言われたほど、

自然がそのまま残っている高専の

裏山ですが、ここに『森のカフェ』を

作りました。

足元がフワフワしているのは

竹チップを敷き詰めたからです。

竹を積んで垣根にしたカントリー

ヘッジには、その中に虫が巣を

作り、その虫を食べに鳥が来ます。

今もほら、ウグイスが鳴いていますが、

鳥の専門化が以前調査したところ、

ここで渡り鳥も含めて44種類の鳥を確認できたということです。

森のカフェのこの時期のお勧めメニューは、

その鳥の声のBGM、木漏れ日、そよぐ風、

森の香り、タケノコ、などですね。

奥にはタヌキが住んでいて、巣もありますよ。

いまは学生と山菜ハンティングをやって

テンプラにしてキャンパスの味を楽しんでいます。

タラノメ、ウド、コゴミ、アケビのツル、ミツバ、

それからタケノコも取れます。

あっち側にマンションが建ってしまったのですが、

そこには森の先住民のタヌキが住んでいました。

タヌキは溜め糞をする習性があるので、

それを頼りに学生と一緒にそのタヌキを

探しに行ったことがあります。

なかなか見つからなかったんですが、

学生がズブズブっと足を取られて「泥沼だ!」と叫び、

溜め糞を発見し、タヌキの存在を確認したこともありました。

平成19年4月にできたこの裏山の『森のカフェ』は、

晩秋の11月から新緑の4・5月くらいがお勧めです。

6月から11月は湿度が高く、蚊がいますから、意外と難しいんですね。

この森のカフェでは寮生がスクリーンを張って、

森の映画会を開いたこともあります。

幻の鎌倉古道がこの付近を通過しているので、

その昔は、『いざ鎌倉』で関東武士が

このキャンパス周辺を歩いていた可能性もあります。

そんな歴史に思いを馳せるのもいいですよ。

<このブログは八王子未来学コーディネーターがおおくりしています>  


  • Posted by コーディネーターズ at 18:42Comments(0)