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東京高専・機械工学科の熱の巻

東京高専・機械工学科の熱の巻

東京工業高等専門学校/

筒井さん(機械工学科 准教授)

平成21(2009)年4月6日(月)

――筒井先生は熱関係ではどんなことをやってこられたんですか?

「「沸騰」をやってきました。

熱した刀を冷やすとき、水につっこんでも、

水は最初、刀に接触できません。

刀があまりに高温なので、蒸気になってしまうんです。

蒸気は熱の伝わり方が悪く、なかなか刀は冷えないんですが、

それが少し冷えて水になったときに、

鉄は急激に冷えることになります。

そんな研究をやっていました」

――エアコンの空気の入れ替えで、熱交換率ではどこが難しいですか?

 「リブ(気体の通路に作った突起のようなもの)をつけると

乱流ができて熱を伝えやすくなりますが、

逆に流速がゆっくりになって、空気交換の効率が落ちます。

そこに二律背反があります。

メーカーでは日立と三菱がトップレベルでしょう。

三菱は重工のビーバーエアコンと、電機の霧ヶ峰のふたつあったりしますし」

――60%だったり77%だったりする熱交換率は測れるのですか?

 「流動抵抗を考慮するか、熱交換だけで77%なのか、

60と77は、同じ計測方法なのかとか、

あるいはコスト優先なのか、機能優先なのかという

会社の方針もあるでしょう。

いろいろなファクターがありますが

概要的には、測定方法はあります。

カウンターフロー、パラレルフローなどで

出て行く前の空気の温度と、出たあとの温度を測り、

その差を出す、などです。

卒論の一環として、計測を企業で行い、

研究室に帰ってきて解析する、といったこともできると思います」

<このブログは八王子未来学コーディネーターがおおくりしています>





  • Posted by コーディネーターズ at 14:04│Comments(0)
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