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医療と福祉の明日を考える会の巻



「医療と福祉の明日を考える会」

安藤たかおさん(医療法人永生会理事長)

八王子市クリエイトホール

2010年9月6日


医療と福祉の間の橋渡しをしようとする会「医療と福祉の明日を考える会」の

第一回が、9月6日に開かれました。

講演自体は、永世会の安藤理事長が行い、

「医療と福祉の明日を考える」というテーマで1時間くらいでしょうか、

熱のこもったお話をされました。

現在の医療の事情(救急車の利用者の60%は軽症、

東京の高齢者人口10万人当たりの療養病床数全国40位など)から、

65歳以上の死亡要因(悪性新生物、心疾患、脳血管疾患、肺炎…)、

寝たきりの原因(脳血管疾患、高齢による衰弱、認知症、骨折・転倒…)、

病院や医師への満足度の指標、社会的入院を防ぐための指標、

介護保険制度の問題点などなど、医療であると同時に、

介護でもある高齢者のケアの今後についてお話をされていました。



医療と福祉を連携させようとする組織の出発には、

八王子市医師会の会長も、八王子市市長も、市議会の人も、

市の健康福祉課部の主幹も来ていました。

この会に誘ってくださった南陽台地域福祉センターの渡邉理事長が、

永生病院を、地域の福祉センターが頼りにしている」とおっしゃっていました。

クリニックとともに、グループホームを含めた介護も行っているこの病院を

みんなが頼りにしているという構図になっているようです。

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  • Posted by コーディネーターズ at 23:42Comments(0)コミュニティビジネス

    MOEの見守りシステムの巻

    ■MOEの見守りネットワーク

    八王子市鹿島にある、らいふねっとMOEは、

    デイサービスなどを行うサービス事業者です。

    かねてから、理事長の菅原さんが、

    地域の高齢者を見守る見守りシステムをここに作りたい、

    とおっしゃっていました。

    今回のブログは、その試行錯誤の「旅の途中」です。



    【1】新宿区百人町の見守りケータイ

    人と人をつなぐ会

    写真左から

    本庄有由さん(人と人をつなぐ会理事長) 菅原さん(MOE理事長) 吉田さん(MOE)

    2010年8月23日

    MOEの菅原理事長と吉田さんと一緒に、猛暑の中、

    新宿区百人町にある「人と人をつなぐ会」の部屋を訪ねました。

    すると最近テレビによく出ていらっしゃるという本庄理事長と

    「僕は裏方です」」とおっしゃる「見守りケータイ部長」の長谷川さんが

    迎えてくださいました。

     ここに来たのは、かねてからMOEの菅原さんが、

    「高齢者の見守りシステムを作りたい」とおっしゃっていて、

    「見守りシステム」についていろいろ調べている吉田さんが

    「人と人をつなぐ会」の「見守りケータイ」情報を見つけたからです。

    菅原理事長や長谷川さんによれば、9月から

    まずは写真のように携帯電話の画面の下にある

    黄色い「家ボタン」や「1、2、3番ボタン」で、

    コールセンターや家族に緊急電話ができるようになっている

    ソフトバンクケータイで実験を開始する、ということです。

    これは折りたたまれたケータイを開くだけで、

    「安否確認メール」が送られるようにもなっています。

     製造先・中国の関連のトラブルなど本格的な運用は少し先のようですが、

    2ヶ月間放置された孤独死の人の遺体の様子などを

    目の当たりにした戸山団地の理事長のお話には説得力があります。

    八王子も固定電話で同様のことをやっているようですが、

    戸山団地でもそれは昔やって、外出した時などに使えないので

    固定電話ではだめだという結論になったそうです。

    NHKで数回、つい最近、TBSのNEWS23でも取り上げられた

    新宿区百人町の戸山団地の試みは、広がるでしょうか。

    問題は、月々約4000円という価格です。

    高いと思われるようですが、24時間のコールセンターも必要ですし、

    民間でやるにしても、2年間程度の実験期間の行政による補助は不可欠にも思えます。

    【2】八王子市高齢者福祉課 政策担当

    高齢者支援課には、下記【3】の「あんしんS」の対応などもする

    相談担当とは別に、政策担当があり、

    もしソフトバンクケータイ電話の見守りシステムの試みを行う場合、

    支援していただけないでしょうか、と一度電話でお尋ねしましたが、

    現在の「あんしんS」の結果もまだ出ていない段階だし、

    実験的にという話でも難しいということでした。

    【3】八王子市高齢者福祉課 電話システム



    八王子市 高齢者支援課

    相談担当2名 MOEの菅原さん、吉田さん

    2010年9月27日

     月々4000円は高齢者には高い、と皆さんがおっしゃるので、

    八王子で、そういう試みに支援をできないか、聞いてみることにしました。

    戸山団地のソフトバンクケータイについては無理なようですが、

    八王子でも写真のような「シルバーホン あんしんS(NTT)」を

    使ったシステムが試みられていて、現在、約400世帯で使われているそうです

    (ペンダント型送信機あり)。

    この写真の「機器+電話訪問」がセットで、

    機器のレンタル料と電話訪問料は市が負担してくれます。

    「家に閉じこもりがちで、親族の訪問が途絶えがちな

    65才以上の一人暮らしの高齢者か高齢者世帯」などの条件があって、

    その条件をクリアした人が使えるそうです。

    この「あんしんS」は、機能的にはほぼ、戸山団地の見守りケータイと同じで、

    連絡先ボタンは一つですが、写真のそのピンクのボタンを押すと、

    まず登録第一優先順位の連絡先にかかり、

    そこに通じないと、第二優先順位の連絡先に、

    そこに通じないと、第三順位の連絡先に…と自動的に別の個所に

    かけていくシステムで、申請時にあらかじめ登録した連絡先につなげるそうです。

    ソフトバンクケータイの「家マーク」や①②③のボタンを

    ひとつのボタンで次々に順送りにしていってかけていく感じで、

    もちろん第一優先順位(ソフトバンクケータイでは、家マークの

    連絡先に相当する)のところがつながれば一番いいでしょう。

    NTT限定の固定電話ですから、外出時は使えませんが、

    在宅の高齢者を対象としているため、頻繁に外出できる方は対象外とのことです。

    また「声の訪問」が行われているということです。

    看護師などの専門職のオペレーターが月に1回、

    電話で安否確認、健康相談をするそうですが、

    これは、つい最近、民間委託されて、看護師などの専門職が対応するようになった、

    不安もあるが頑張ってほしいということでした。

    MOEとしては、この「声の電話」やサロン活動などを交えた、

    地域の見守りシステムを作りたいとおっしゃっていました。

    さらに、同じサイズの緊急システム用の機器を使った「緊急システム」も稼働していて

    使える人の条件が厳しくなり(一人暮らしの高齢者・高齢者世帯で、

    心疾患・脳疾患・呼吸器疾患など、緊急性の高い慢性疾患があり、

    過去に救急搬送された経緯があり、日常生活で常時注意が必要な方)、

    さらに441円/月(非課税の方は免除)の自己負担が必要ですが

    緊急ブザーが押された時、民間の受信センターにつながり、

    安否確認が電話で行われ、緊急と判断された場合、受信センターから

    119番通報されます。

    詳しくは高齢者支援課までご相談ください。

    【4】ボランティアセンター




    八王子ボランティアセンター

    左から大島さん(八王子市ボランティアセンター主査)、

    小林さん(八王子市社会福祉協議会副参事)、菅原さん、吉田さん

    2010年10月4日

    MOEの希望は、地域の見守りシステムです。

    電話も使いながら、地域に根差した常設の「喫茶店」のような

    サロン活動も行ってみたい、ということですので、

    サロン活動を展開している八王子ボランティアセンターに相談にやって来ました。

    常設のサロンを開くのは、顔見知りの関係を作ることが目的で、

    将来、必ず地域に役に立つ、とお考えです。

    たとえばコーヒーは200円くらいにし、お年寄り以外の人にも来てもらう。

    来れない人には電話の見守りシステムで対応する、というような。

    社会福祉協議会の小林さんや、ボランティアセンターの大島さんは、

    「準備金3万円と12万円/年は法人には払えないが、

    たとえば法人のMOEとは別の住民組織を作って、そこが主体になるなどのやり方はある。

    でも、看板がMOEで、主体が住民組織というのは、少し分かりにくいかもしれない。

    現在支援しているこのサロン活動は、月1、2回で、交流のきっかけをつくるのが目的。

    将来は、常設を作りたいと考えている。

    ボランティアセンターが目指しているのは、地域の人が主体の(老人会などの)地縁的組織で

    MOEの目指しているものと似ている」

    といったことをおっしゃっていました。

    公的は支援には、いろいろな条件もありますが、

    近い将来、MOEが常設サロンを開ける感触は、得られたように思います。

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  • Posted by コーディネーターズ at 22:25Comments(0)コミュニティビジネス

    ボランティアセンター南大沢の「あいあいサー」の巻



    八王子ボランティアセンター南大沢分室

    大島さん(手前、八王子ボランティアセンター主査)

    2010年6月26日

    ――八王子ボランティアセンターに「あいあいサー(あいあい祭ー)」というお祭りがあって

    元横山町と、この南大沢の二つのボランティアセンターで行われているそうです。

    主査の大島さんがいましたので、聞いてみましょう。

    元横山町と南大沢では違いがあるんですか?

    大島さん「元横山町ではあいあいサーは、5回、南大沢でも、今回で4回目です。

    二つのあいあいサーにとくに違いはありません。地域分担をしています。

    南大沢地域のボランティアさんを中心に企画・運営しています。

    また、このような催しを通じて、ボランティアセンター南大沢分室の

    認知度が高まれば、との期待もあります」

     お店

     竹トンボ

     紙芝居

    ――そんな南大沢で行われるあいあいサーは、

    様々な人が作ったお菓子や焼き鳥、竹トンボ、紙芝居、

    室内では文章を音声にしたり点字にしたり、

    また本そのものを作ったりするボランティアの皆さんの紹介や、

    悩み相談の受付などが行われていました。

    経済活動とはちょっと違う、気持ちの活動です」

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    南陽台地域福祉センターの巻



    南陽台地域福祉センター

    渡邉さん(理事長)

    2010年6月17日

    南陽台福祉センターの渡邉理事長をお尋ねしました。

    「ロボット治験・社会福祉モニター」の試みについて伺うためです。

    渡邉さんは、らいふねっとMOE理事長の菅原さんに紹介していただきました。

    ■介護保険の制度の使い勝手

    ――八王子の様々な施設でロボットの実験をする、ということは可能でしょうか。

    渡邉さん「たとえば、車椅子に乗ったまま、

    階段を上り下りできる「車椅子ロボット」があります。

    バッテリーを積んでいて重いんですが、一段一段降りていく。

    ただ、万一のときのために、うしろから支えます。

    それは、うちも使いたいんです。

    デイサービスは送迎があり、玄関などでの上り下りが大変だからです。

    でも「壁」があります。レンタルで利用することができない、ということです。

    介護保険では、利用者本人の申請でないと、レンタルできないのです。

    そしてその装置は、その人のみに使えることになる。

    となると、1台を複数の人に利用してもらう福祉施設では、難しい。

    レンタルができないとなると購入しかありませんが、買えば1台百数十万円します。

    高額である一方、車椅子ロボットは、

    たとえばMOEと南陽台で1台あればいいくらいです。

    この車椅子と同じことが、ロボットでも起こりかねない。

    たとえば人が装着するタイプのロボットは、衰えた筋力をカバーするのが目的ですが、

    それも利用者の申請で利用者だけが使うということになれば、

    施設側では使いづらいでしょう。

    ロボットなどの実証実験では、そういう点を考慮できるでしょうから、

    複数の利用者で使えていいと思います。

    要するに介護保険に問題があるんです。

    このちぐはぐな制度を変えてほしいんですが、

    それには政治の力が必要になってきます」

    ■超高齢化社会に備えて

    「パぺロのようなロボットの実験なら、うちの施設でも可能です。

    というのは、2015年~2020年の地域の福祉のあり方に、

    私たちはとても興味があります。5年、10年後どうなっているか。

    確実に超高齢者社会になるからです。

    この南陽台は、高齢化率40.5%。

    今は65歳以上の10%がなんらかの介護が必要なんですが、

    9割のお年寄りは元気です。このあたりは、「ぴんぴんころり」が多い(笑)。

    どうしてそうなっているのかを検証する必要がありますが、

    見ていると、どうも、9割の人は、元気な時代に何かをやっているらしい。

    それを楽しみとして続けている人が「ぴんぴんころり」。

    フィンランドがそういう傾向が強い。

    フィンランドでは、5、6件をまとめてグループとし、

    それ全体を取りまとめて福祉が成っている。

    ふつうの民間が、5、6件のネットワークを組んで、その中に、

    アクティビティ(軽度の運動や遊び、趣味など、心身活性化のための手助け活動)や

    癒し系のロボットが入る形のようです。

    9月にフィンランドに、介護などの要員を派遣し、見学をしてきます。

    理事会で承認されましたから

    (南陽台地域福祉センターの理事会には8人の理事がいて、渡邉さんがその理事長)」

    ■ロボット治験 パペロ

    「一人に1台使える装置というのではなく、共通で使えるものがやりやすい。

    広く「治験」を利用するのは、必要でしょう。

    南陽台は、40人の職員がいますし、パぺロなら、

    広間に1台置いて使ってみるという使い方になります。

    ■盲導犬型ロボット

     現在、この施設でサービスをしている範囲では、目の不自由な方はいません。

    耳が先天的に不自由な方はいますが。

    ただ、介護と医療の両方をやっていて、私たち介護事業者が

    頼りにしている病院が近くにありますから、

    そういった病院や盲学校がいいかもしれません。

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    「養護老人ホーム竹の里」ファッションショーの巻



    「養護老人ホーム竹の里」ファッションショー

    山野美容芸術短大+早稲田大

    09年12月1日

    八王子市犬目町にある「養護老人ホーム竹の里」で、

    山野美容芸術短大早稲田大による、

    高齢者の皆さんのファッションショーが開かれました。

    写真のエスコート役は、ここの福祉係副主任の山田さん。

    山野短大からは、いつものように公文先生(美容芸術学科)、

    渡辺先生と大野先生(美容福祉学科)や早川先生(美容保健学科)が出席され、

    また早稲田大学からは荒尾先生(スポーツ科学学術院運動疫学)の研究室の

    学生さんたちも応援にかけつけていました。

     目立たない服ばかり、せいぜいユニクロの服を来る程度の私には

    服を着て歩く、というだけで人を集めてショウを開ける、

    というこの手の集いが不思議だったのですが、

    この日、先生方とお話をしていて、やっと謎が解けました。

    ファッションはカラオケなのだ。

    いい感じのファッションを身にまとって、人が、おっと言って

    振り向いてくれるのは、店のステージに立って、

    マイクを持って歌いだすと、そこにいる人たちが

    こちらに注目する、というのに、よく似ています。

    自分と同じファッションを見かけると「かぶった」と言って

    がっかりするのも、同じ歌を歌われてがっくりくるのとよく似ている。

     女性は、いい服を着て、「少し興奮状態で」、

    注目されるのを楽しんでいるんですね。

    地味な服ばかり着る身にはよく分かりませんが、彼女たち自身も、

    明るい色を着れば気持も明るくなるようだし、化粧もするし、

    お菓子を食べながら談笑するのを見ていると、やっぱり、

    女性に生まれた方が楽しいんじゃないかと思います。

    そしてそういう効果を、老人福祉に持ち込むというのは、

    なかなかいいアイデアだと思いました。

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    杏林大+幸楽壱番館=アロマのイベントの巻



    立っている人の、左から

    杏林大学の岡野さん(学生)、西村先生(保健学博士)、野口さん(学生)

    幸楽壱番館でのアロマ・イベント

    2009年10月24日

     秋もしだいに深まってきたころ、杏林大学の西村先生が、

    アロマでリラックスするイベントを、八王子市内の有料老人ホーム

    「幸楽壱番館」で行いました。お年寄りの皆さんの参加人数は、

    十人ちょっとだったでしょうか。

    このイベントは、お香の粉に水を入れてこねていくと、

    薄いグレーだった粉が、ピンクや、青、黄色に変化して、

    しかもいい香りがするようになる、というものです。

    皆さん、テーブルの上に新聞紙を敷いて、さながら図画工作の時間、

    といった趣きでしょうか。

    水と粉の配分がうまくいった人はけっこうすぐにできるんですが、

    間違えると、後から加えながら、いつまでもこね続けることに。

    また、こねあげたものは、紙で作った円錐形の容器に入れて成形しますが、

    この形作りもむずかしい。こってりしたりして、

    なかなか美しい形にならないんです。

    でも苦労して出来上がったものは、可愛い。乾かせば灯をつけてお香になるし、

    そのまま置いておいても香りが楽しめます。

    ―先生、ご感想は?

    とてもうまくいったと思います。

    手を動かして行うイベントが、こういうところではいいのではないでしょうか。

    コミュにケーションが難しい場合もありますが、この壱番館では、

    みなさん興味を持って楽しんでくれました。

    ―学生さんは?

    楽しかったです。

    始まる前に緊張したほど、難しいものではなかった。後輩にも勧められます。

    (この後、壱番館さんからご依頼があり、今後も続いていくようです)

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    介護サービスの「らいふねっとMOE」の巻



    らいふねっとMOE

    理事長:菅原さん

    2009(平成21)年9月30日

    ―どういう経緯で、このMOEを始められたのですか?

    「このらいふねっとMOEは、平成11(1999)年10月に、

    低廉な費用で、少し困っている人の手伝いをする

    支え合いグループの『ふれあい活動』としてスタートしました。

    買い物とか、指を怪我してちょっと料理を作ってくくれないとか、ちょっとした

    困りごと、そういったニーズに対してお手伝いをする。

    それなら主婦の私たちでも、楽しく安心して生活をおくることに

    貢献できるのではないか、といったことから始めました。

    当初から、「無料」で行うのはやめようと思っていました。

    利用者の方々に金銭を払っていただくということは、ボランティアではなく、

    利用者として『対等』だと思っていただきたいからです。

    それに、主婦を引っ張っていくには、持ち出しはだめ。

    どこへ行くにも交通費もかかりますし。

    活動の継続は善意だけでは難しいと思う。

    そんな中、平成12年に介護保険が始まりました。

    当初は介護はMOEでは行わずに他にお願いしていましたが、

    「MOEが好きだからやって」という声もあり、

    法律の施行から4年遅れる形で、MOEも

    介護サービス事業者としての指定を受けたました。

    そうして始めた訪問介護が、とっても喜ばれてしまいまして。

    あまりにも喜ばれたので、そこからはまってしまった、

    という感じでしょうか。

    MOEが介護保険で指定事業所となることで、利用者も、

    それまでの1000円が、1割の100円で済むようになりました。

    またMOEの組織や基盤も安定し、仲間やヘルパーがそろいました。

    MOEがここまでになれたのは、支援をしてくれた地域の方々、

    利用者さんと介護保険のお陰です。

    これがなかったら、始めたころと同じように、自宅でやっていたと思います。

    その後、やはりみなさんの声に応える形で

    「デイサービス」も始めました。これは「通所」といって、

    家にお迎えに行って、お連れして、ここで過ごしていただき、

    他者との交流やプログラムを楽しみ、

    食事、排泄、入浴などのサービスを受けていただくものです。

    そして現在に至っているわけです」

    (MOEさんには、ロボットの件で、以前お世話になりました)

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    有料老人ホーム「幸楽壱番館」の巻



    幸楽壱番館 介護付有料老人ホーム

    左手前から西村さん(杏林大学保健学博士)、斎藤さん(コーディネーター)、
    小林さん(介護福祉士)、中村さん(相談室課長)

    2009年9月11日

    ―中村さん

    「当老人ホームでは、男女の比が半々であることが、

    特徴かもしれません。

    平均寿命の関係で女性の数の方が多いのがふつうですが、

    70代前半の人がリハビリなどで体を治して、

    また当ホームに来るために、男性が増えたのかもしれません。

    来ていただくボランティアとしては、

    傾聴ボランティアやメイクの美容ボランティアが好評です。

    他の老人ホームでは、外部ボランティアの訪問を断るケースが

    あるそうですが、うちではボランティア保険などを元にして、

    窓口になっている小林さんがうまく対応してくれています」

    ―西村さん

    「アロマの石鹸や香りスプレー、またお香などで

    リフレッシュしていただくボランティアを、学生4、5人と一緒に

    行ってみたいと考えております。アロマは何種類かあって、

    買えば高いものもありますが、買いやすいものもあります。

    どんな人にもたいてい好きな香りがありますよ。

    その好きな香りをかげばリラックスできます」

    ―中村さん

    「学生さんに来ていただくのは歓迎です。

    老人心理で、学生の方がウマが合うみたいです。

    子より孫の世代の方が腹が立たないらしいんです。

    現在でも学生さんのボランティアは

    ボランティアセンターにも依頼しています。

    当ホームに入る方の中には、大正琴などの講座を

    希望する人が増えてきています。

    「講座」タイプは主に勉強したい人向けで、

    楽しみたい人向けのカラオケボランティアなどとは

    また異なりますね。勉強好きの人であっても近くの、

    いちょうホールに行く元気まではないようですが。

    アロマも、講義風に黒板に書くのではなく、

    石鹸作りの合間に豆知識として教えていただくような形で

    やっていただければ、みんな聞きやすいと思います。

    ―小林さん

    「末永くお付き合いしていただければ。月1回がだめでも、

    3ヶ月に1回、それがだめでも半年に1回といったふうに。

    『あの人は、来てくれるかしら』といった気持ちで

    待ってくれる人もいますから。

    「老人ホームは密室」というイメージがありますから、

    それを開かれたイメージへもっていけたらと思います。

    この施設は外部に対して、ウェルカムであるとお知らせしたい。

    あとは衛生管理ですかね。入口で軽い問診をさせていただいて、

    風邪気味の人はお断りすることになります。

    年配の方が多い場所ですので、ご了解いただければと思います」

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    八王子市の高齢者支援課の巻



    八王子市健康福祉部高齢者支援課介護予防・地域包括担当

    主幹 石黒さん(右)、主査 長谷川さん

    2009年7月27日

    ――包括支援センター(正確には地域包括支援センター)は、

    どんな経緯でできたんですか?

    「包括支援センターは介護保険法がベースになっています。

    介護保険法制定前は、高齢者の介護に関わることは

    老人福祉法を中心に福祉施策として行われていましたが、

    高齢者の増加により全国的に立ちいかなくなることが見込まれました。

    そこでみんなで保険料を負担し合う介護保険制度が、

    平成12(2000)年に始まりました。

    その後介護保険制度は何度か改正があり、

    平成18年の改正時に包括支援センターができました。

    また専門的な知識を持つ職員が相談業務にあたることになりました。

    老人福祉法のときから在宅支援センター

    (正確には在宅介護支援センター)がすでに存在し、

    住人への窓口として実績があったので、

    多くの市町村では在宅支援センターを

    法律改正後の包括支援センターに、

    その窓口業務を引き継ぐことになりました。

    包括支援センターの職員は、保健師等や社会福祉士、

    主任介護支援専門員などの専門職の方が、

    互いに連携しながら仕事をしています。

    介護予防や権利擁護など

    幅広い相談を受ける包括的な受付窓口で、

    介護になるか入院が必要か、といった相談に対して、

    関係機関との連携もしています。

    地域包括支援センターは市内に12ヶ所あり、

    高齢者を支える地域のネットワークづくりも担っています。

    八王子市には、現在11万人の高齢者が暮らしていることから

    考えると、12ヶ所しかない、ともいえるでしょう」

    ―地域包括支援センターの数が少ないことのほかに、

    問題点はあるのですか?

    「地域のネットワークづくりを担っているとお話しましたが、

    ネットワークの要とも言える町会・自治会の区域と

    包括支援センターの圏域が一致していないため、

    ネットワークがうまく形成されない恐れがあります。

    また、地域を支える重要な役割を担う民生委員の

    担当区域とも一致しておらず、これは早急に

    考えなくてはいけない課題です。

    またその他に、地域包括支援センターが市民の皆さんに

    あまり知られていないということです。

    名称で何をしているところなのかがわかりにくい、

    各センターの設置場所が目立たないところが多い、

    交通の便が良くない、ということが原因にあるかと思います」

    ――そのほかにも様々な高齢者支援の組織がありますね。

    「ほかにも、たとえば「老人クラブ(八老連を含む)」は、

    市では、この高齢者支援課が担当していますし、

    「民生委員」は、福祉総務課が担当しています。

    また、介護保険制度そのものについては

    介護保険課が当たっています。

    「保健福祉センター」が南大沢と東浅川にありますが

    「福祉センター」も大横福祉センターがあり、

    さらに都の福祉施設もありますね」

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    らいふねっとMOEとパペロの巻



    特定非営利活動法人 らいふねっとMOE
    (訪問介護・デイサービス・ケアプラン・ふれあい活動)

    左から菅原さん(MOE事務長))、坂上さん(亀田研学生)、
    菅原久美子さん(MOE理事長)、パペロ、
    亀田さん(創価女子短大准教授)、大中さん(NEC)、

    09年7月31日

     亀田先生とNECの大中さんが、癒しロボットのパペロを持って、

    介護サービスなどを行っているMOEさんを訪問するところに、

    同行させていただきました。

    事務長の菅原さん「いろいろな現場で

    ロボットが役に立てないかと思っています。

    人に役立つためには現場ですね。

    現場の反応や声を取り入れて欲しいですね!」

    亀田先生「高齢者の方に、ロボットに

    どんどん話しかけていただけるような、そんなものにしたいです」

    大中さん「介護の現場の方々からの忌憚のないご意見をいただければ」

    菅原理事長「ロボットの高齢者ケアでは、癒し(人形を抱いていると、

    人形に話しかけたりします)と、見守り機能があれば安心です。

    電話で『今日はヘルパーさんが来る日ですよ、だから待っていてね』

    『薬を飲んだ?』と聞くようなコミュニケーションがあれば、

    ご本人も安心し、親しみを感じると思います。

    最近は、老々介護が増えてきていますし。

    介護する側もされる側も、お互いが認知症という場合も増えてきています。

    そういう人を見守るシステムができるといいと思います。

     ロボットにやってほしいことは、

    ボランティアがAさんに『おはよう』と言って起こす一方、

    Bさんには『ご飯を食べようね』などと、

    個別の声かけや促しができるといいですね。

    声をかけるのがいいんです。そうしないと黙ってしまう。

    『もう朝です! カーテン開けて』『ご飯食べた? 薬飲んだ?』と

    促されるとできるんです。それがないと

    一日中カーテンを閉め切っていたりする。

    換気やクーラーもつけず、熱中症状になってしまうこともあります。

    いつも傍にいて適切な声かけ、促し、話し相手になる

    馴染みの関係作りができると素晴らしい。

    また、もし倒れていたら早期発見できる機能がほしい。

    そういう安心、癒し、見守り機能ですね。

    男性の中には腕組みをして、先ほどのロボットの実演を

    見ていた人もいますが、男性陣の腕組みも認めてあげるのがいいです。

    女性は話好きですが、男性は話をすればいいというものではない。

    MOEの基本理念は『出会いを大切に、

    例えばデイサービスに来ていただいたからには、

    限られた時間でも少しでも楽しい気持ち、

    生きる意欲を高めていただけたら』というものです。

    この仕事は、そんなに難しくありませんが、

    でもすごく難しい。あなたの家族(お父さん、お母さん)の気持ちに

    なってみればすぐ分かる。気持ちは口ではない。口下手でもいい。

    誠実さと大切に思う気持ちが伝えられることです。

     いまの高齢者は、戦争を経験された人間として、

    何が大切かご存知です。見せかけや口だけのお愛想は通じません。

    中身を見抜く感覚は、たとえ認知症になっても鋭いと思います」

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