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Posted by たまりば運営事務局 at

八王子の公園その6



4月17日(土)新緑の芽生えた森林の中に

逆三角形の様なちょっと変わった建物が在る、八王子セミナーハウスに

拓殖大学工学部工業デザイン学科シビックデザイン研究室の

永見先生のほか10名の学生さんが集りました。

昨年10月に八王子未来学で公園見学会を開催した時に参加戴いた先生で、

この研究室では八王子市が主催している「That's 八王子学」

市長とのふれあいトークに毎年公園デザインの提案で参加しており、

2008年度には優秀賞を戴いております。

八王子セミナーハウスに集合したのは

ハウスの企画広報課長池田さんからの提案を戴き、

隣接の柚木めぐみ野緑地の有効利用を考えようと現地視察を兼ねたもので、

何も先入観を持たずに学生さんに提案して頂こうと企画されました。



まずは池田課長、業務企画課長熊木さん同席でセミナーハウスの概要等を聞き

約7haあるハウス内の見学そして今回の目的である緑地の視察を行いました。

緑地はハウスの道路を隔てた東にあり、面積もハウスと同様に約7haで

手を入れている様子は昨年の見学会の時は全く無かったが

今回は尾根道が出来ており散策しやすくなっていました。



後に管理者の方にお聞きしたら最近の調査でホタルの生息のほか

貴重なものが多くあるとの事が分かったとの事です。

視察後ハウスの多目的室で一人一人の学生から感想や質問を聞く時間をとった所

10名の異なる発想が出たのには驚かされました。

オオタカをはじめ野生動物は、自然植物は、旱魃材はどうしているか、

温泉は出るのか、水の流れる音が聞こえたが源流はどこか、

近隣の幼稚園児やシルバー世帯の方は、建物は建てられるか、

音の問題は、妊婦の人達への自然体験はどうか、

水を活かしたコミュニケーション広場は、環境教育の拠点の場所としてはどうか、

短い時間ではあったが有意義な時間でした。

今日の視察を経て5月10日(月)に中間ではありますが発表会をするとの事ですので、

お時間のある方は来て下さい。

*お知らせ  中間研究発表会

        開催場所  拓殖大学八王子キャンパス内

              工学部工業デザイン学科シビックデザイン研究室

        開催時間  15:30~18:00

        お問い合わせ 八王子未来学 斎藤俊昭

               toshiaki@tokyo-ct.ac.jp  


  • Posted by コーディネーターズ at 12:49Comments(0)エコ

    探検部が目指す「もう一つの箱根駅伝」の巻



    もうひとつの箱根駅伝

    齊藤さん(女性)、栗原さん

    09年12月3日

    今回は、各大学の探検部が企画した

    「もうひとつの箱根駅伝」のご紹介です。

    右側の栗原さんは、東洋大学文学部3年、東洋大探検部の主将。

    左側の齊藤さんは、拓殖大学国際学部2年、拓殖大探検部隊員で、

    「もうひとつのプロジェクト」の会計を務めているそうです。

     この、めずらしい探検部隊員の撮影に成功したのは、

    拓大の学園祭で、探検部の皆さんのお話を伺ったのがきっかけです。

    ---
    ■探検部って何をするんですか?

    「私は中国の広州に一人で行きました。

    天台宗の総本山に、拓殖大の国際学部の友達の家を

    渡ったりして行きました(齊藤さん)」

    栗原さん「トゥクトゥク(起動音がトゥクトゥクというバイク。

    東南アジアに多い)で、

    タイ文明が栄えたところを北から南へ歩いた人とかもいます(栗原さん)。

    そうゆうことをやるひとが集まるのが探検部ですが、

    関東学生探検連盟

    に加盟している部が多いです」

    ■その探検部が行う「もうひとつの箱根駅伝」とは何ですか?

    「「もうひとつの箱根駅伝」は、「もうひとつのプロジェクト」のひとつで、3つの大きなものがあります。

    ①富士山清掃

    ②箱根駅伝の清掃

    ③100kmマラソン

    100kmマラソンは、高尾山とビッグサイトの間を

    ゴミ拾って走るマラソンで、(昨年の)8月の29日と30日に

    すでに挙行されました。ゴミを拾いながら、だらだら走る感じで、

    参加者は60名。

    スタッフも40名いて、車で移動してゴミを受け取ったりします。

    (飛行士は3人だけど、それを支える地上スタッフが

    たくさんいるアポロ計画みたいな)

    参加者は「ちょうど自分の大学での研究対象だったから」とか

    「仲のいい友達の人がやっているから」という理由の人もいて、

    探検部以外の人もずいぶんいます。

    昨年(2009年)は14大学17チーム出場しました。

    12/3現在で80~90人くらいが出場予定です。

     それに応援(お祭り)が好きだといって「参加」する人もいる。

    応援する人を見て、なんだろうと思った人によってこの活動が

    広まるので、応援(だけ)する人もありがたいです。私たち実行委員は、

    ボランティアで活動する人に、いい気持ちに

    なってもらうために準備をします」

    ■プロジェクトの目的は何ですか?

    「世界を1mm動かすことです。

    ボランティアスピリットや人との交流を広めたい。感じてほしい。

    それに馬鹿なことをしないと学生が集まってくれないということもあります。

    最初から参加してくれている人もありがたいですが、ふつうは来てくれない

    ような人に見せたい。「こういうことをやっている」と思ってもらえれば」

    ■でも探検部がまたなぜゴミ拾いをするんです?

    「自然環境が変わると探検部としても困るんです。

    山を登っていても、ゴミがひどい。だから富士山清掃、

    となったわけです。自分が行ったスリランカはとてもひどい。

    瓶とか缶とか捨てれば自然に帰ると思っているかもしれない」

    ■探検部の合宿はどんな感じですか?

    「もし何も食べるものがなくても、生きていける、生きていくための

    技術をつかむために無理やり合宿しています。根性がある人ばかりでなく、

    最初は強くなくても、探検部に入るとすごく強くなる。

    この前、ふつうの学生の中でもシャイだった女の子が、

    「一人で山で野宿してしまいました」みたいに言ってました。

    合宿や探検は計画を立てて、スケジュールを組み、

    緊急連絡の体制図を提示して、大学に報告します。

    東洋大の主将として審議して、安全なものしか通しません。

    ちょっとでも甘いところがあったら通さない。

    そんな探検部は仲間意識が強く、家族みたいですね。

    ご想像に反して、女子が多いですよ。拓殖大は30人中6人が女子、

    東洋大は4割方女子です。

    男だけの探検部を持つ大学もいくつかあります」

    ■合宿では何をするんですか?

    「地図の見方、懸垂下降とかを全員がこなします。

    懸垂下降で手袋をするかどうかは好みですが」

    ■なぜ探検部に?

    「べつに探検したかったわけではなく、

    探検部の看板に惹かれて行ってみたら、すごく内面的に

    おもしろい人ばかりだったので、自分もなりたいと思って(齊藤さん)。

    高校でも山岳部でした。大学に入って、ワンダーフォーゲルや山岳部に

    入れればいいと思っていたんですが、いくつか見て、一番フィールドが

    多かった探検部を選びました。山だけではなく、沢、山、川、穴、

    洞窟、無人島、海…(栗原さん)」

    ■抱負

    「年々、未知のフィールドがなくなっています。

    「もうひとつのプロジェクト」もそうですが、

    探検とは何かを考えながら、新しいフィールドを探して

    いきたいと思います」

    ----

     さすがは文系。こんな「馬鹿な」ことをみんなでできるの

    はすばらしい!!

    私も学生時代に100kmハイクをやって死にそうになりましたが、

    それをマラソンで走るというのは、まずあり得ない、というのが率直な感想です。

    しかも走りながらゴミを拾う?……あり得ない。

    こんな人たちが、人類の所有する価値観をひとつひとつ増やして

    いってくれるんですね。

    東洋大の主将が、部員の探検計画を「査定」して、

    危ないものには許可を与えない、と聞くに及び、その馬鹿で真摯な探検に、

    私は感動しました。感動したのに、このブログが1/9、10の

    「もう一つの箱根駅伝」の開催日に間に

    合わなかったことをお詫びします(こういうのも馬鹿で真摯な態度ですかね)。

    <このブログは、八王子未来学コーディネーターがおおくりしています>


      


  • Posted by コーディネーターズ at 18:07Comments(0)エコ

    セミナーハウス・めぐみ野緑地に自然教育施設を!の巻





    市の公園課

    左から石坂さん(公園課)、井上さん(公園課課長)、鈴木さん(日産マルベリーパーク)、小倉さん(八王子セミナーハウス)、池田さん(八王子セミナーハウス課長)、浅野さん(東京高専准教授)、斎藤さん(未来学コーディネーター)と、書類を取りに行った内山さん(公園課)

    09年9月1日

    今週末の土曜、10月3日に「公園ツアー」が企画されています。

    それは、都市や公園、遊具のデザインに関心のある先生方に

    参加していただいて、実際に緑地や大型遊具の

    視察をするためのツアーです。

     そんな企画をしている時、八王子セミナーハウスに

    自然に近い形の緑地(めぐみ野緑地)が7ヘクタールもあって、

    その緑地を保護しながら学生や社会人の研修のために

    使えるような場所にする計画を、セミナーハウスの方が

    望んでいる、というお話を、八王子コンソーシアムから伺いました。

     八王子未来学はセミナーハウスに急行し、

    さらにセミナーハウスの池田さんから、市の公園課に

    相談に行こうと誘っていただき、未来学の東京高専の

    浅野先生とともに、市の公園課に集結したところであります。

    池田さん(セミナーハウス)

    「セミナーハウスに7haの緑地があり、そこを大学生が

    関わる教育施設でかつ里山のようなフィールドにしたいと

    思っていました。ちょうど八王子の大学コンソーシアムや

    未来学が始まったということですので、以前に相談していた

    大学も含めて、皆さんで一緒にできないかという話を始めた

    ところです。大学生が自然とふれあって朝目覚める、

    というのはすばらしいと思います」

    井上さん(公園課)

    「この緑地には、かつてはオオタカが

    飛翔していました。ホタルもいました。

    現在がどんな状況かを見るために、

    まずは現地を見てみましょう。

    指定管理者の鈴木さんに案内してもらい、

    それをスタートにしましょう。実は7haではなく、

    帯状の5haを加えた12haあるんです」

    鈴木さん(日産マルベリーパーク)

    「現在ここは、東京都の指定を受けた保全樹林であり、

    団地に隣接している森です。ビオトープ(生物空間)的には、

    コリドー(建物を結ぶ回廊)として機能しています。

    池があり、トンボ、カワセミ、ザリガニなどがいます。

    でも緑地は疲弊している。典型的な雑木林の疲弊です。

    猛禽類の補食者はいません。

    オオタカは、いないわけではなく、

    各セットの間を70km/時間で移動します。

    この近辺では、堀之内・ニュータウン近辺のセット、

    友田セット、小金井セットがあります。

    多摩川の区域に営巣していて、視力7.0。

    このめぐみ野の森は木が生い茂りすぎていて、

    餌場として使えていないようです。

    奇跡的に、フクロウやムササビは

    小田野から逃げてきて暮らせている。

    うろのある木がないと、ムササビは移動しづらく、

    逆にフクロウは来やすかったり、いろいろあります。

    すでに多摩美の学生や八王子学生委員会の人と

    一緒にやっている部分はあります。

    まず竹や笹を刈っていくしかないですね」

    浅野さん(東京高専)

    「たぶん、この広い土地の全部は無理でしょう。

    この先生にこのあたりの研究を、という風に分担して

    いくといいのではないかと思います」

    石坂さん(公園課)

    「アドプト制に加入することにより

    作業に必要な道具を収納する物置を置くことができます」

    内山さん(公園課)

    「現在、210団体が加入している市のアドプト制に

    保険制度があるので、みなさん、アドプト制に入って

    活動してもらえれば安心です。用具を置いていいか

    どうかなどの利便性を考えると、アドプト制に加入した上で、

    市との合意に基づいて行っていただくといいと思います」

    <このブログは八王子未来学コーディネーターがおおくりしています>  


  • Posted by コーディネーターズ at 21:49Comments(0)エコ

    地中熱で冷暖房コストを下げる家の巻



    グランドリバシィー(株)

    小川さん(CFO&経営企画室長)

    09年8月12日

    ――地中熱を利用する事業をいつ始められたんのですか?

    「私は八王子市役所に3年勤務したことがあります。

    国土法でバブルをつぶすときでした。

     その後、平成15(2003)年、今から6年前に

    アースリソースという会社を、資本金4億3千万円で設立し、

    地中熱を利用した家作りの事業を行っていました。

     でも2年半前、すでにリーマンショックの兆候があり、

    関連した会社がいくつか倒れました。

    資金の出し手としては、中小企業育成投資などの

    公共的なところが多かったんですが、影響は小さくなかったですね。

     アースリソースのビジネスモデルは、戸建の家に地中熱を導入し、

    1割アップの建築費で売っていくというもので、

    25棟を建てて18億の売上があった年もありました。

     個人の戸建で地中熱を利用するには

    500万円の設備費がかかりますから、

    建築費5000万円以上の住宅を建てていました。

    第1号は16年の西八王子でした。

     でもヒューザーの耐震偽装や2年半前のリーマンの兆候、

    ライブドアの経営問題などがあり、経営に行き詰まりましてね、

    去年の3月にその会社を閉めました。本当の止めはその後の

    リーマンショックでしたが。でも、地中熱には思いがある。

    それで、新たにグランドリバシーィを始めたんです。

    ■地中熱利用の仕組み

     地中熱の利用とは、フロンなどのガスを使って

    地中に地上の熱を流し込み、地上と地中で熱交換するものです。

    夏(例えば30℃)なら地中の温度(15℃くらい)の方が低く、

    冬(例えば5℃)なら逆に暖かい。その地中熱を利用すれば、

    夏は温度を下げてから、冬は上げてから

    冷暖房機に送り込むことができるので、事前に設定温度に近づけた

    「外気」に投入するエネルギーが少なくてすみます。



     かつて確立した地中熱の利用方法は、上の図の3つです。

    ①水井戸

     直接、井戸を掘って、安定した温度の地下水で

    熱を交換するので、電気+CO2を7割削減できます。

    ②熱交換井戸

     50~60m掘ると、地下水がなくても地中の熱が15℃程度で安定して

    いるところがあり、そこと熱を交換することで、6割削減することができます。

    ③開削ラセン

     これはもっとコストを押さえられる方法で、3m程度掘ってそこに螺旋状の

    管をいれ、外気を流し込んで熱交換された空気を回収するものです。

    ポイントは温度×流量ですが、地質も重要です。

     一般的に、外気に影響されるのは2~3mの層です。

    シベリアの永久凍土も深さは5mくらいで、

    「永久」とはいっても外気に影響される深さであるために、

    この温暖化で溶け出した永久凍土からマンモスが出てきています。

     でもそれより深い5~10mの層は、だいたい土地の平均気温に

    保たれていて安定しています。これはありがたいことで、

    つまりシステムの前提の温度を計算できるということです。

    技術的には確立していましたから、

    どのやり方で地中熱を回収するか診断を行った上で、

    お客様に上の3つの方法を提案していました。

     資金面でも、SPC(特別目的会社)を作って債権を証券化し、

    10年間での償還を考えました。

     このようにコンセプトや、目的達成までの各ステップを

    丹念に描きましたから、出資者も多数を募ることができ、

    軌道に乗ったかに見えたのですが。

     失敗の原因は、デベロッパーに近いところもやったことですね。

    いまは家の模型を作って配る新らしいビジネスモデルを

    はじめていて、引き合いもいろいろきています。

    地中熱についても、捲土重来を期してグランドリバシィーを作り、

    活動を再開しています。その他にも建築家・荒川秀作氏と組んだり、

    「多摩シリコンバレー計画」を議員さんと提案したりしています」

    <このブログは八王子未来学コーディネーターがおおくりしています>  


  • Posted by コーディネーターズ at 23:01Comments(0)エコ